新ブログ『川越名画座』に引っ越しました。さらに充実した内容で運営していますので、ぜひご訪問ください。

2006年12月12日

結局・・・

posted by FROST at 00:51| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テンプレート・・・

白黒映画の世界に浸っていただこうと思って、真っ黒なテンプレートにしたんですがね、「見にくい!」というお声をいただいた上に、あろうことかIE上で白く出るはずの文字が黒になるという不具合を発見(まいじょさん、ご指摘ありがとうございます)。。。私はFireFoxですが、FF上だとちゃんと白で出るんですけどね。

で、やむなくテンプレート変更。ところがどいつもこいつも何かがおかしくなるのだ。とりあえず今日は時間がないので一番マシなこれにしましたが、気に入らないのですぐにまた変更します。

それにしても、ねえSeesaaさん、聞いてる?

テンプレートちゃんと開発しようよ。FC2なみとは言わないけど、あんまりにも少なすぎ。クリスマスとか正月とかそんな季節限定ものばっかりつくってどうすんのよ。女の子向けのアニメコラボもいいけどさ、普通に使えるやつも揃えてくださいよと。はぁ、疲れた。
posted by FROST at 00:43| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月11日

パームビーチ・ストーリー 1942年/アメリカ【DVD#140】

PBS23.jpg
”THE PALM BEACH STORY ”

監督・脚本:プレストン・スタージェス
製作:ポール・ジョーンズ
撮影:ヴィクター・ミルナー
音楽:ヴィクター・ヤング
出演:ジョエル・マクリー
   クローデット・コルベール
   ルディ・ヴァリー
   メアリー・アスター
   シグ・アルノ
   ロバート・ダドリー
   ウィリアム・デマレスト
   ジャック・ノートン
   フランクリン・パングボーン
   ジミー・コンリン
   モンテ・ブルー
   チェスター・コンクリン

詳しい作品情報はこちら
    ⇒allcinema
    ⇒IMDb(英語)


40年代の名喜劇監督プレストン・スタージェス監督の作品。1948年日本公開時の邦題は『結婚五年目』。DVDもその題名で出ていますが、その後原題どおりに改められたそうです。

タイトルバックがすでにドラマになっていて、なにか大騒動の末に若いカップルが結婚式にこぎつけます。物語はその”結婚五年目”のお話。末永く幸せに暮らしているかと思えば、現実はそう甘くはなく、夫のトムは画期的な空港建設技術を持ちながらプライドの高さゆえビジネスがうまくいかず、アパートの家賃も払えない状態。妻ジェリー(この夫婦、トム&ジェリーですね)は、そんな夫に愛想を尽かし、「あなたはあなたで頑張って、あたしはあたしで金持ちの男でも捜すから・・」とばかりに家を飛び出してしまいます。妻を忘れられないトムは、彼女のあとを追いかけますが、追いついた先のパームビーチでは、ジェリーが、大富豪ハッケンサッカー3世と知り合い、恋に落ちようとしているところ。ハッケンサッカーの姉も絡んだ四角関係の果て、あっと驚く結末が・・・。

芝居では女優陣の演技が光りますね。ジェリー役クローデット・コルベールの後先あんまり考えていない脳天気ぶりもかわいいのですが、富豪の姉がメアリー・アスター(オショーネシーさん、メアリー・アスターですよ〜)。ジョン・ヒューストン監督の『マルタの鷹』ではハンフリー・ボガートを騙す悪女オショーネシー役が見事でした。この作品では、とっかえひっかえ男を渡り歩く自由気ままな金持ち夫人の役にぴったりフィット。いたずらっぽい笑みを湛えた目元が魅力的ですねえ。

ということで女優を中心に役者さんたちは気に入ったのですが、ちょっと個人的にこういうドタバタ喜劇(これってスクリューボールって言っていいんですかね?)カテゴリーにのめり込めないようです。面白いとは思うんですけど、忙しくてなんかこう・・・今ひとつ。単なる個人的な好みですから気にしないで下さい。おかしな奴らが山のように出てきてこれでもかと笑わせてくれるので、楽しい気持ちになれるのは間違いなし。ラストシーンがまあ強引。いつもなら”ご都合主義だ!”なんて吼えがちですが、「そんな野暮なこと言わなくても良いじゃないの」という気持ちにさせられてしまったのは意外でした・笑

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結婚五年目
結婚五年目クローデット・コルベール ジョエル・マクリー ヴィクター・ミルナー

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2006年12月10日

失われた週末 1945年/アメリカ【DVD#139】

LOST WEEKEND.jpg
”THE LOST WEEKEND”

監督:ビリー・ワイルダー
製作:チャールズ・ブラケット
原作:チャールズ・ジャクソン
脚本:チャールズ・ブラケット/ビリー・ワイルダー
撮影:ジョン・サイツ
特殊効果:ゴードン・ジェニングス
音楽:ミクロス・ローザ
 
出演:レイ・ミランド
   ジェーン・ワイマン
   フィリップ・テリー
   ドリス・ダウリング
   ハワード・ダ・シルヴァ
   フランク・フェイレン

詳しい作品情報はこちら
    ⇒allcinema
    ⇒IMDb(英語)


2〜3日前に観終わっていて、ずっと記事内容を考えているのですが、なかなか書けないのですよ。面白くなかったわけではありません。その逆。この作品は最高に面白いですよ。

このブログで取り上げたビリー・ワイルダーの作品は5本目で、サスペンス系の『情婦』『サンセット大通り』の方が、コメディ系のものよりも気に入りました。この作品も、犯罪ものではありませんがサスペンス系に入れてよいと思います。

ストーリーは、アルコール中毒のドン・バーナム(レイ・ミランド)の物語。彼の面倒を見る兄の計らいで週末を酒から離れて過ごすために田舎の実家に行くことになる。ところがどうしても酒を断つことができないドンは兄と恋人ヘレン(ジェーン・ワイマン)を騙し、酒を求めて町に出て行ってしまう。

なぜそれだけ面白いのに感想を書く筆が進まないのかというと、レイ・ミランドの演技のみに関心が集中してしまったから。ビリー・ワイルダーのこれまで見た作品は、シナリオの面白さが良かったのだが、今回は1にも2にもレイ・ミランドの演技力。

アル中の実態というのも初めて見ましたが麻薬中毒と同じですね。酷いというか惨いというか。私は酒はなくても全然平気な方で、いざ飲むときはかなり飲むけれども二日酔いにもなりません。ということなのでアルコール中毒というのは身近な話ではないのです。しかし、それでもアル中の悲惨さは身に迫る迫力がありますね。それを演じるレイ・ミランドの演技力ですよ。

酒が欲しくてしょうがないときのあの表情や、酒が飲めるときのあの表情。大体目つきが普通じゃない。飲みたくて飲みたくて飲みたくて飲みたくて、いつか作家として立ち直ることが出来るはずだと、そう信じる心の支えのはずのタイプライターを質屋に入れてでも酒が飲みたくて、でも質屋が開いてなくて、行きつけのバーでツケも断られて、「なら、一杯だけおごってくれ・・・頼む」とバーテンに哀願するときのレイ・ミランドの演技ね。

自分で天井の電気のかさに隠したボトルを忘れてしまって、気が狂ったように部屋中探し回るドン、あっちも探してこっちも探して、見つからずに絶望の表情でベッドに倒れこんで、天井に写ったボトルの影を見つけた時のレイ・ミランドの演技ですよ。

当然シナリオも抜群、映像的にも面白いところが多々ありましたが、今回はレイ・ミランドの壮絶なアル中演技、それ一本で★5つ。

★★★★★

失われた週末
失われた週末ビリー・ワイルダー レイ・ミランド ジェーン・ワイマン

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2006年12月05日

仕組まれた罠 1954年/アメリカ【DVD#138】

fritz_lang_human_desire.jpg
 ”HUMAN DESIRE”

 監督:フリッツ・ラング
 製作:ルイス・J・ラックミル
 原作:エミール・ゾラ
 脚本:アルフレッド・ヘイズ
 撮影:バーネット・ガフィ
 音楽:ダニエル・アンフィシアトロフ
 出演:グレン・フォード
    グロリア・グレアム
    ブロデリック・クロフォード
    エドガー・ブキャナン



詳しい作品情報はこちら
    ⇒allcinema
    ⇒IMDb(英語)


ネタバレですよ

ドイツの名監督フリッツ・ラングがハリウッドで製作したサスペンス映画で、日本未公開作品。フリッツ・ラング監督の作品は今回が初めてです。

主人公のジェフ・ウォーレン(グレン・フォード)は、朝鮮戦争から帰還し鉄道機関士に復職します。映画の冒頭にジェフが電気機関車を走らせますが、このシーンがなんともいえず良いですねえ。運転席から見える景色の臨場感と、ジェフのプロフェッショナルな風情や、ジェフと同僚が手振りだけでタバコの火のやり取りをする様がリアル。また音楽がシーンにとても良く合っています。冒頭からちょっと目を見張りました。

ストーリーは、”仕組まれた罠”というより、原題のHuman Desire(人間の欲望)の方がピンとくる内容。

ジェフは、昔の同僚カール(ブロデリック・クロフォード)と再会します。カールは副操車場長に出世し美しい妻ヴィッキー(グロリア・グレアム)と結婚したばかり。ところが再会直後にカールは上司と揉め事を起こしてクビを言い渡されてしまいます。困りきったカールはヴィッキーが昔”世話になった”という大荷主オーウェンズに仲裁してもらうことを思いつき、嫌がる妻を説得してオーウェンズのもとに頼みに行かせるんですねぇ。

さあ、ところがヴィッキーはオーウェンズのもとに向かったまま5時間たっても帰ってきません。ようやく戻ってきたヴィッキーを問い詰めたカールは、妻の様子からオーウェンズとの関係を疑い嫉妬に我を忘れて狂います。町に戻るオーウェンズと同じ汽車に乗り込んだカールは、妻を伴ってオーウェンズの個室に乗り込み、ついに彼を刺し殺してしまうのです。二人は自分たちの客車に戻ろうとしますが、デッキに同乗していたジェフがタバコをふかしているのに気づきます。カールはヴィッキーにジェフを誘い出すように命じますが・・・。

さて、本題はここからです。主役の三人はそれぞれ”人間の欲望”に取り付かれてしまうんですね。カールはすでに嫉妬に狂いオーウェンズを殺害していますが、それでもまだヴィッキーを愛しており、彼女を脅して自分のもとに縛りつけようとします。デッキでヴィッキーと出会ったジェフは怪しいと思いつつも美しい彼女を愛してしまい、次第に友人カールが疎ましくなってきます。そして、ヴィッキーは・・。三人の中で一番”業”に取り付かれているのは、実はヴィッキーなのでしょうか。美しさを武器に男に取り入り自分のために利用しようとします。

次第に酒におぼれていくカールと、夫に見切りをつけて冷たく接するヴィッキーの夫婦が壊れていく様子はかなり悲惨ですねぇ。そして、ヴィッキーは愛するジェフをも、自分のために利用しようとします。カールを殺すようにジェフをそそのかすヴィッキー。ついに意を決して酔ったカールの後をつけるジェフ・・・。

ドロドロですわ。三つ巴ですね。三人の俳優はそれぞれ素晴らしい演技。ブロデリック・クロフォードの鬼気迫る狂い方も、美しく涙をこぼしながら夫殺しをそそのかすグロリア・グレアムも、まっとうな理性を持ちながら愛した女のために殺しを決意するグレン・フォードも良いと思います。

ラストに向けて展開が少し簡単になりすぎたところが玉にキズなんですよね。そのために全体的にもこじんまりした作品になってしまっているのが残念です。それでもラストで三人が乗り合せる汽車のシーンは実に皮肉で印象的。欲望に取り付かれたものは、欲望に殺されるというまっとうなエンディング。

そういえば、ジェフが居候している家に娘(キャサリン・ケース)がいるんですが、ヴィッキーへの恋に盲目になっているジェフに、涙をポロポロ流しながら訴えかけるんですよ。ドロドロの中にすごく清らかなものを見たようで感動いたしました。

★★★☆☆

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2006年11月30日

日曜日には鼠を殺せ 1964年/アメリカ【DVD#137】

BEHOLD A PALE HORSE.jpg
”BEHOLD A PALE HORSE”

監督:フレッド・ジンネマン
製作:フレッド・ジンネマン
原作:エメリック・プレスバーガー
脚本:J・P・ミラー
撮影:ジャン・バダル
音楽:モーリス・ジャール
出演:グレゴリー・ペック
   アンソニー・クイン/オマー・シャリフ
   パオロ・ストッパ/レイモン・ペルグラン
   ミルドレッド・ダンノック/ペレット・プラディエ
   クリスチャン・マルカン/ミシェル・ロンズデール
   ダニエラ・ロッカ/ロザリー・クラッチェリー
   ロランス・バディ/マーティン・ベンソン


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少しネタバレ

『真昼の決闘』がとても気に入ったフレッド・ジンネマン監督の作品。『真昼〜』の何が良かったかと言えば、それはもうゲイリー・クーパーが誰の助けも得られず徐々に一人ぼっちに追いつめられていく姿。時間の経過をリアルに織り交ぜながら、実に見事なストーリー運びでした。

この作品でも同じく、ぐぐっと迫りこんでくるようなストーリーが良いですねぇ。グレゴリー・ペックとアンソニー・クィンの演技もかなり重厚で名演。夜や日の射さない室内のシーンが多く、スクリーンには重苦しい雰囲気が立ち込めていますが、これはまちがいなく良い映画です。

スペイン内戦が終結し、人民戦線側で戦った英雄マヌエル・アルティゲス(グレゴリー・ペック)は終戦後フランスに亡命。ゲリラ活動を続けていたが、終戦後20年を経た現在ではその情熱もなくしてしまい日々衰えていくのみ。ある日彼のもとに母が入院したと言う知らせが届く。故郷サン・マルティンの病院では内戦以来の宿敵警察署長ヴィニョラス(アンソニー・クィン)がマヌエルを捕らえるために万全の包囲網を敷いていた。

一度見て、マヌエルの行動が今ひとつ良くわからなかったのでスペイン内戦の情報を少し調べて再度鑑賞。キーポイントはオマー・シャリフの演じる神父でした。フランシスコ神父は、死の床にある母親から警察の罠を警告する伝言を頼まれてマヌエルのもとにやってきます。スペイン内戦ではローマ教皇庁がフランコ政権を認めたことがとどめとなった経緯もあり、人民戦線の闘士であったマヌエルからするとカトリック教会と神父は悪の権化。母が死の間際に神父と接したことも信じたくないし、神父が告げる母の死も信じられない。

はじめは神父に対して憎悪をあらわにするマヌエル。分け与えたパンを取り上げて、「このパンを与えたのは神ではない、俺だ。」とすごみますが、神父は無言でパンをつき返します。しかし、神父の伝言が決め手となって密告者を暴き出せたことで二人の距離は縮まり、実は同郷であったことからスペイン内戦での神父の悲惨な体験を知ることになります。それは人民側がしたことではないというマヌエルに、そんなことにどんな違いがあるのかと神父は聞き返します。

マヌエルは、人民のためにファシストと戦った正義の戦士という自分の存在意義を神父に否定されたのでした。そして、彼自身もそのことを自己否定するのですが、その心の葛藤がこの映画のテーマであるようです。神父と別れた後、暗い部屋の中で歩き周り思い悩むマヌエル。窓からボールを投げ落とします。窓外の石畳を転々とボールが転がっていくショットはまるでよくできたフランス映画のようなすばらしさですが、このボールはマヌエルが大事にしてきた自尊心の象徴でしょうねぇ。それを窓から投げ捨てたわけです。

ラストで「ビニョラスに一泡吹かせてやるのさ」と言いながらマヌエルがとる行動は自殺行為のようにめちゃくちゃですが、すでに自分の存在を否定してしまったマヌエルにとってはそんなことはどうでも良かったのかもしれません。

グレゴリー・ペックは、今ひとつ入りこめない俳優なんですが、この作品のペックは良いと思います。品行方正なヒーローのイメージがありますが、今回の落ちぶれた英雄や『白昼の決闘』のときのような悪役のほうが味が出ていて個人的には好きですね。

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大体において感想は大甘になってしまうのです。前回の『アパートの鍵貸します』以来、「良いものは良い、良くないものは良くないとはっきり書こう、★も厳しくつけよう」と思っているのですが、思った矢先からこういう良い映画に当たってしまいます・笑。


日曜日には鼠を殺せ
日曜日には鼠を殺せグレゴリー・ペック フレッド・ジンネマン アンソニー・クイン

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2006年11月26日

アパートの鍵貸します 1960年/アメリカ【DVD#136】

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”THE APARTMENT”

監督:ビリー・ワイルダー
製作:ビリー・ワイルダー/I・A・L・ダイアモンド
脚本:ビリー・ワイルダー/I・A・L・ダイアモンド
撮影:ジョセフ・ラシェル
音楽:アドルフ・ドイッチ
出演:ジャック・レモン
   シャーリー・マクレーン
   フレッド・マクマレイ
   レイ・ウォルストン
   デヴィッド・ルイス
   ジャック・クラスチェン

詳しい作品情報はこちら
    ⇒allcinema
    ⇒IMDb(英語)


ビリー・ワイルダーの傑作コメディということで有名な作品。開巻から一度も笑えなかったので自分にはコメディセンスがないのかといささか心配になりました。が、ワイルダーはこの作品をコメディではないと言っているらしく一安心。

主人公のバクスター(ジャック・レモン)はあまりにもプライドがないため見ていて痛々しい。自分の部屋を複数の上司の情事に提供しながら、その見返りを昇進という形で期待している、そのあたりがなにかこう、とっても皮肉にフンとさげすんでやりたい気分になります。

部長が”顧客”になったとたんにそれまで部屋を利用していた4人の課長たちには手のひらを返したように冷たくなります。いそいそと部長のために部屋の段取りをとる姿は、組織人のものすごくいやな部分をあまりにも見事に見せつけられているようで、見事すぎていたたまれない。バクスターが係長になったときのあの帽子、本人はエグゼクティブの帽子と言っていますがどう見ても道化の帽子にしか見えません(チャップリンの帽子に似てますね)。

かたやフラン(シャーリー・マクレーン)の方も、自分勝手で遊び人の部長に遊ばれているとわかっていながら離れられない、そのあたりの優柔不断さが全くじれったい。シャーリー・マクレーン独特のあの表情が余計にじれったさを掻き立てます。彼女がバクスターに「今まで何人と付き合ってきたのか?」と聞かれて「3人」と答えたときに、指は4本立てていましたね。現在の部長との交際を無意識に拒否したいが、それでも別れることができない、どうしようもない気持ちが現れているのかもしれません。

隣の医者がバクスターにいみじくも「人間らしくなれ」と言います。医者は「人でなしの女たらしをやめてまっとうになれ」という意味で忠告するのですが、観客が受け取るのは”自分をせこく切り売りしてわずかな昇進を喜ぶようなむなしいことはやめろ”というメッセージであり、一つのメッセージに二重の意味を持たせているところは面白いですね。

そういう風に見るとこの映画、どんよりとした曇り空のように実に不愉快極まりない。物語のラスト5分までその不愉快さが付きまといます。ところが、ため息つきつきラストを迎えると、そこで一気にさーっと雲が晴れます。そこにのぞいた青空はあまりに気持ちよくて、それまでの不快感が吹き飛んでしまいました。ああやっぱりビリー・ワイルダーはうまいなと感心することしきり。一度もキスすることもない二人ですが、まことに見事なラブストーリーでした。

★★★★☆

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posted by FROST at 00:03| 埼玉 🌁| Comment(14) | TrackBack(4) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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