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2005年11月16日

#0018『レベッカ』アルフレッド・ヒッチコック監督 1940年アメリカ

rebecca_2.jpg

こちらの記事は、修正の上川越名画座に
転載しました。
川越名画座も是非ご訪問ください。
こちらから


”Rebecca”監督: アルフレッド・ヒッチコック Alfred Hitchcock
製作: デヴィッド・O・セルズニック David O. Selznick
原作: ダフネ・デュ・モーリア Daphne Du Maurier
脚本: ロバート・E・シャーウッド Robert E. Sherwood
    ジョーン・ハリソン Joan Harrison
撮影: ジョージ・バーンズ[撮影] George Barnes
音楽: フランツ・ワックスマン Franz Waxman
 
出演: ローレンス・オリヴィエ Laurence Olivier (マクシム・ド・ウィンター)
    ジョーン・フォンテイン Joan Fontaine (マリアン)
    ジョージ・サンダース George Sanders (ジャック・ファヴェル)
    ジュディス・アンダーソン Judith Anderson (ダンヴァース夫人)
    グラディス・クーパー Gladys Cooper,Dame
    レオ・G・キャロル Leo G. Carroll
    ナイジェル・ブルース Nigel Bruce


「私、身の程知らずだったわ。彼女に会って私にないものを毎日思い知るの」

モンテカルロでマクシムと知り合ったレベッカは、彼のプロポーズを受け入れて結婚。イギリスのマンダレーにあるマクシムの邸宅で一緒に暮らすことになります。マリアンがはじめて訪れるマンダレーは目を見張るような大邸宅。しかも、いたるところに先妻レベッカの影が。彼女はすでにボート事故で死亡しているのですが、聡明なレベッカに引け目を感じるマリアンは徐々に姿の見えない先妻レベッカに追い詰められていきます。しかも、ことレベッカのこととなるとどうもマクシムの態度がおかしいのですが、彼女の死には意外な真相が・・・。

外の世界からやってきたストレンジャーには多かれ少なかれプレッシャーがあるもので、それが、イギリスの地方荘園主となればその閉鎖性からくるプレッシャーの大きさも推して知るべし。一般庶民(しかもアメリカ人だし)から嫁いだマリアンが萎縮するのも当たり前ですね。なので、マリアンを苦しめるレベッカの影は最初、気の弱いマリアンの過剰反応による思い込みなのかと思わせますが、徐々に悪意を見せ始めるダンヴァース夫人により、それは思い込みなどでなくマリアンに対する明らかな脅威となりはじめます。このあたりのくだりはダンヴァース夫人の表情の変化とともに、実にサスペンスフルに描かれていきます。

この作品の素晴らしさは、マリアンを苦しめる「レベッカの影」が徹底して視覚的に表現されているところ。車から見えてくるマンダレーの壮大さ、マリアンを出迎える使用人団の物々しさ、こっそり忍び込んだレベッカの部屋の壮麗さ(と比較してマリアンのシルエットのなんと小さなことか)、食事の場面でマクシミリアンとの間を隔てる大きな食卓とろうそく。そして何よりもダンヴァース夫人・・。そういうものの総てが気の弱いマリアンを圧倒するレベッカの影として視覚化され、その脅威は仮装パーティーの衣装とその後のダンバース婦人の狂気の表情で頂点を迎えます。

マリアンの不安心理とダンヴァース夫人の悪意がシンクロして「今はすでに存在しない人間の存在感」を鮮明に描き出ス事に成功しているこの作品ですが、ヒッチコック自身によると「あれはヒッチコック映画とは言えない」という冷たいコメント。主人公マリアンにいたっては「主人公に名前はない」とまで言われています。ヒッチコック監督にしてみると、ハリウッド移籍第一作として気負いみたいなものがあったのでしょうかね。「あとから振り返ってみるとあんまり上出来とは言えないな」と、そういうことかもしれませんね。

たしかに、いわゆるヒッチコック流サスペンスとは少し違うのかもしれませんが、やはり第一級のサスペンス映画であることは間違いありません。それは、アカデミー賞11部門ノミネート、作品賞・撮影賞受賞という実績が如実に示しています。

ところで、ダンヴァース婦人を演じたジュディス・アンダーソンは、アカデミー助演女優賞にノミネートされながら受賞できなかったのですが、この怪演を抑えて受賞したのはだれかと調べてみると・・"怒りの葡萄”に出演した、ジェーン・ダーウェル。うーん、いまいちイメージがわかないのですが、ジョン・フォード監督の映画に結構出てるんですね。かなりの名脇役に違いないのでチェックしてみることにしましょう。

ということで、レベッカの評価は星5つ★★★★★ 

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Rebecca


Rebecca
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次回は、同じくヒッチコックで”海外特派員”へと進みます。

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2005年11月13日

#0017『黄金』ジョン・ヒューストン監督 1948年アメリカ

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”The Treasure of the Sierra Madre”

監督: ジョン・ヒューストン John Huston
製作: ヘンリー・ブランク Henry Blanke
製作総指揮: ジャック・L・ワーナー Jack L. Warner
原作: B・トレイヴン B. Traven
脚本: ジョン・ヒューストン John Huston
撮影: テッド・マッコード Ted McCord
音楽: マックス・スタイナー Max Steiner
    レオ・F・フォーブステイン Leo F. Forbstein
 
出演: ハンフリー・ボガート Humphrey Bogart(ドブス)
    ウォルター・ヒューストン Walter Huston (ハワード)
    ティム・ホルト Tim Holt (カーティン)
    ブルース・ベネット Bruce Bennett
    バートン・マクレーン Barton MacLane
    アルフォンソ・ベドヤ Alfonso Bedoya
    ロバート・ブレイク Robert Blake



「悪い事も起きてみれば大したことがない」


1925年のメキシコ。アメリカから流れてきたドブス(ハンフリー・ボガート)は一文無しで定職もなく、同じアメリカ人に物乞いをして生活しています。ある日、安宿で出会った老人ハワードは自称金鉱掘りの名人。ドブスと相棒のカーティンは一攫千金を夢見てハワードと金鉱探しに出かけることに。ハワードの言うとおり金が見つかり有頂天の三人ですが、金の発掘が進むほど欲が出てきて仲間が信じられなくなってしまいます。金を掘り終えて下山する三人ですが、原住民の子供を救うために村に出かけたハワードの荷物を預かり、ドブスとカーティンの二人で街を目指すことになってから一気に疑心暗鬼が高まり・・・。

前回の”カサブランカ”からボガードつながりでやってきた”黄金”ですが、これは・・・。

ハンフリー・ボガート良くこの役を引き受けましたね。いつものキリッとしたスーツ姿から一転、垢だらけのぼろ服で髪はぼさぼさ髭ぼうぼう。開巻冒頭から物乞いしてます。恵んでもらった金で(他作品の彼のような)きちっとした七三に散髪してもらうシーンがありますが、かえって分不相応の滑稽さが。

本作の製作年度が1948年ですから、前年には”キー・ラーゴ”、その前には46年の”三つ数えろ”などのヒット作がありますね。翌年の1949年にはサンタナ・プロダクションを創って独立製作を始めるわけですから、キャリア絶頂の頃でしょう?パッケージ裏の水野晴郎氏の解説には”自信があるからこその出演”とありますが、確かにそうかもしれません。イメージチェンジを図ろうとしていたのでしょうか。いずれにしても、よく思い切ったものだと感心させられます。

金鉱を探すのに苦労するストーリーかと思いきや、あっさり金は見つかってしまうのですが、問題はその後。金が出れば出るほど三人の関係が微妙に変わっていく描写が見事です。欲にまみれて疑心暗鬼のとりこになっていくドブス。それに対して、ハワードは自制心があり、金がいくら発掘されようと自分自身と三人が置かれている状況のコントロールに怠りがありません。カーティンは欲がなく正義感ある常識人なのですが、ドブスの暴走を止めるすべはありません。この三人の有様は人間の本性と言える”強欲”に対する対応三態なのかなと感じましたね。

ハワード役は、ジョン・ヒューストン監督の父、ウォルター・ヒューストン。いや本当に名優ですねぇ。目の表情が抜群です。経験と知恵、理性、意志の強さが見事に目で表現されていますね。この作品のラストシーンは、底が抜けるような大笑いで終わるのですが、この場面もウォルター・ヒューストンが演じてこその大成功ですよ。”マルタの鷹”では鷹の像を届けた途端に死んでしまいましたが、本作では主役を食うほどに存在感抜群。見事にアカデミー助演男優賞とゴールデン・グラブ賞助演男優賞を獲得しています。
評価は星4つ★★★★☆(個人的にはやっぱりかっこいいボギーが好きだなぁ)

次回はどうしましょう。ハワード・ホークスからずっとボガートに来てるわけですがボガートはいったん打ち止めにしようと思います。一度原点のヒッチコックに戻りましょうかね。(本当の原点はゴダールですが、まだゴダールは観たくないのです。)

ヒッチコックはどこまでいってましたっけ?"三十九夜”ですね。とするとうちにあるDVDで年代順では・・・おお、ヒッチコック渡米第一作”レベッカ”ですね。ではこれで。しばらくヒッチコックが続きます。

ところで、今回キープ社の500円DVDで観たのですが、後半日本語字幕がずれました。画面より先に字幕が出てくれたので、ストーリーの理解には困らなかったことが幸運でした(笑)

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#0016『カサブランカ』マイケル・カーティス監督 1942年アメリカ

casablanca2.jpg
”Casablanca”
監督: マイケル・カーティス
製作: ハル・B・ウォリス
原作: マーレイ・バーネット
    ジョアン・アリソン
脚本: ジュリアス・J・エプスタイン
フィリップ・G・エプスタイン
ハワード・コッチ
撮影: アーサー・エディソン
音楽: マックス・スタイナー
 
出演:
ハンフリー・ボガート
イングリッド・バーグマン
ポール・ヘンリード
クロード・レインズ
コンラート・ファイト
ピーター・ローレ
シドニー・グリーンストリート
ドゥーリイ・ウィルソン
モンテ・ブルー
マルセル・ダリオ



「君は皮肉屋のようで人情にもろいからな」


第二次世界大戦のさなかフランスはドイツ軍に占領され、アメリカ亡命を図る人々は出国ビザを手に入れようと仏領モロッコのカサブランカに流れてきます。そのカサブランカで"Rick's Cafe American"というバーを経営するのがハンフリー・ボガート扮するリック。ドイツ嫌いは徹底しているが、かといってフランスのために戦うでもないリックですが、実は昔パリで受けた失恋の痛手を引きずり半ば世を捨てたように現在のみを生きています。いいすがる女性を拒絶するときにリックが言う「そんな昔のことは覚えていない/そんな先のことはわからない」というせりふは、まさに彼のそんな心境を言い現してもいます。

そのカサブランカに、レジスタンス運動の大物ヴィクター・ラズローが妻と一緒に逃れてきます。その妻こそが、パリでリックの元から去っていったイルザ(バーグマン)。ラズローとイルザがアメリカに亡命するためにはリックの持っている通行証が必要なのですが・・・。ドイツ軍将校シュトラッサーに追い詰められ絶体絶命のラズロー。再びリックへの愛に素直になろうとするイルザ。ラストシーンで見せるリックの男意気が心に染みる永遠の名作。

ということで最近は、ハンフリー・ボガートにはまり気味ですね。”三つ数えろ””マルタの鷹”から、ついに本命”カサブランカ”にやってきました。古い映画に興味がなくても、この作品は観たことがあるという方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

改めて見るとリックってかなり女々しいですね。まあ、うじうじねちねちと。今時の若い女性には、ウザイ・暗いと一蹴されてしまいそうです。カサブランカというと「なんといってもボギーがかっこいい」というイメージがまず浮かびますが、ただ格好の良いだけの役回りではありませんでした。

ただ、中盤のイルザに対して恨みつらみをぶちまける、ぐでぐでの姿があるから最後のリックの決断がかっこいいんですよね。人並み以上に弱い一面を持ちながらそれをぐっとこらえて男の優しさを示すボギーの姿は、やっぱり男としてしびれます。女性が観てもしびれると思うんですが(どうなんでしょう)。有名なセリフ満載のこの映画の中であえてその有名どころを避けて冒頭のセリフを選ばせていただきました。ハードボイルドなボギーではなく、悩める人情家のボギーがこの作品の最大の魅力だと思います。ちなみに、この映画の撮影はかなりきついスケジュールで行われたらしく、ラストシーンの撮影直前までイルザがラズローと一緒になるのかリックと一緒になるのかわからなかったそうです。もし、リックと残るシナリオが採用されていたら、これだけの名作として歴史に名を残すことはなかっただろうと思いますね。

さて、リックをぐでぐでにするヒロイン、イルザに扮するイングリッド・バーグマンですが1939年にセルズニックに招かれて渡米。同じ年にレスリー・ハワードとの共演で”別離”に出演したものの大ヒットには及ばず、42年のカサブランカ製作当時はリック役をオファーされたジョージ・ラフトに、「無名のスウェーデン女優とは共演できない」と断られてしまうほどでした。

しかし、本作での彼女の美貌は輝くばかり。リックの店に現れてサム(黒人ピアニスト)が弾き語る”As Time Goes By"を聴く姿は、思わずDVDを一時停止して見とれてしまうほどの美しさです。数あるハリウッド女優の中でも、この美しさに対抗できるのは”ローマの休日”の時のヘップバーンくらいですね。最近の女優さんでは残念ながら思い浮かびません。本作以降の活躍は良く知られているとおりですが、彼女のキャリアはこの作品からはじまったと言ってもいいのかも知れません。

監督はマイケル・カーティス。ハンフリー・ボガートとはこれ以外にもいくつか組んでいるようですが、記憶に残っている作品てあんまりないんですよね。”俺たちは天使じゃない('55)”くらいですかね。と思ってフィルモグラフィを探っていると面白い作品を発見しました。1933年の”肉の蝋人形”。今年公開された”蝋人形の館”のオリジナル版ですね。人間で蝋人形をつくるというホラー作品と永遠の愛の名作といわれる”カサブランカ”が同じ監督の作品というのもかなり意外です。

ところで、もうずいぶん昔ですが、六本木にRick's Cafe Americanの内装を模したカフェがあったんですよね。店の名前は忘れてしまいましたが。良く通ったことを思い出しました^ ^
評価はもちろん星5つ★★★★★

Trailer(予告編)はこちらから

次回は、ボガートつながりかバーグマンつながりか迷ったのですが、もう一本ボガートでジョン・ヒューストン監督”黄金”。一味違うボギーが観れるようで楽しみです。



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2005年11月07日

#0015『マルタの鷹』ジョン・ヒューストン監督 1941年アメリカ

maltese_falcon.jpg
”Maltese Falcon”
監督: ジョン・ヒューストン
製作: ハル・B・ウォリス
     ヘンリー・ブランク
原作: ダシール・ハメット
脚本: ジョン・ヒューストン
撮影: アーサー・エディソン
音楽: アドルフ・ドイッチ
 
出演:
ハンフリー・ボガート
メアリー・アスター
ピーター・ローレ
シドニー・グリーンストリート
ウォード・ボンド
グラディス・ジョージ
エリシャ・クック・Jr
バートン・マクレーン
ジェローム・コーワン
ウォルター・ヒューストン



「相棒が殺されたら、犯人は絶対に逃がさない。それが探偵ってものさ」


相棒アーチャーと探偵事務所を営むサム・スペードの元に、ブリジット・オショーネシーと名乗る美女が訪れサーズビーという男から妹を取り返してほしいと依頼する。アーチャーがサーズビーに接触するが射殺されてしまい、犯人と思われるサーズビー自身もその直後に殺されてしまいます。実はブリジットの依頼は嘘で、彼女は「マルタの鷹」と呼ばれるスペイン国王の秘宝争奪に関わっています。同じくマルタの鷹を狙うカイロと名乗る男もスペードのもとに現れ、破格の報酬で鷹探しをスペードに依頼。スペードはいやおうなくマルタの鷹争奪戦に巻き込まれていきます。

前回レビューの「三つ数えろ」をさかのぼること5年、1941年のジョン・ヒューストン初監督作品ですね。原作はハードボイルドの巨匠ダシール・ハメット。原作が映画化されるのは実はこの作品で三回目。過去二回はいずれも興行的に芳しくなかったようです。1930年代の善悪感や映画的なヒーロー・ヒロインのあり方と、本作の内容に乖離が合ったようで、中途半端な映像化となったことが失敗の原因となりました。本作では原作に忠実な映画化に徹したことにより、フィルム・ノワールというひとつのジャンルを確立するほどのヒット作となりました。

この作品、マルタの鷹を巡る駆け引きも面白いのですが、特にラストシーンがすごく良くて、それについてはネタバレせざるを得ないので追記に書きます。ので、こちらでは俳優さんのことをちょっと。

この作品で特に印象に残る俳優さんが二人。

一人目は、鷹を狙う怪しさ満点のカイロ。演ずるのはピーター・ローレ。ピーター・ローレは、”カサブランカ”で主人公リックの店で逮捕されるチンピラ偽造旅券屋役で印象に残っていたので、本作でも、あ、あの俳優さんだとすぐわかりました。顔立ちが独特なのですがハンガリー出身の俳優さんですね。1931年のフリッツ・ラング監督作品”M”で、なぜか気弱なロリコンにという設定にされた”デュッセルドルフの怪物”を演じて評判となりました。1964年に60歳でなくなるまでに約40本の映画に出演した名脇役。ヒッチコック映画にも出演しており、暗殺者の家の撮影中に、こめかみに大きな傷跡のメイク(魚の皮でつくっていたらしい)をつけたまま結婚式を挙げた話は有名です。

二人目はカイロのボス、ガットマンを演じるシドニー・グリーンストリート。
作品中、おもむろに「あのデブ」といわれるほどの立派な体躯です。元々は舞台俳優さんでジョン・ヒューストン監督が惚れこんで出演を依頼したという逸話がありますね。この映画がデビュー作ですが、とてもはじめてとは思えない落ち着きのある名演が記憶に残ります。特に、ラストで一度くじけたかと見せかけてすばやく立ち直って去っていくあたりの演技がなぜか好きなんですよ。翌年には、やはり”カサブランカ”で主人公リックの商売敵であるカフェ”ブルー・パロット”のオーナーを好演しています。

翌年の”カサブランカ”でも三人そろって(似たような役柄で)出演しているところをみると、当時かなり人気があったのだろうなと思います。
評価は星5つ★★★★★

ハンフリー・ボガートに入れ込んできたので、次はやっぱり”カサブランカ”にいってみたいと思います。久しぶりに名ゼリフに酔ってみたいと思います。




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追記(これ以下、ネタバレしてます。ご注意ください)
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2005年11月06日

#0014『三つ数えろ』ハワード・ホークス監督 1946年アメリカA

big sleep.jpg
”The Big Sleep”
監督: ハワード・ホークス
製作: ハワード・ホークス
原作: レイモンド・チャンドラー
脚本: ウィリアム・フォークナー
    リー・ブラケット
ジュールス・ファースマン
撮影: シド・ヒコックス
音楽: マックス・スタイナー
 
出演:
ハンフリー・ボガート
ローレン・バコール
ジョン・リッジリー
マーサ・ヴィッカーズ
レジス・トゥーミイ
ペギー・クヌードセン
ドロシー・マローン
エリシャ・クック・Jr



主人公の探偵フィリップ・マーロウは、富豪の退役将軍スターンウッドに呼ばれ、次女カーメン(ヴィッカーズ)が書店主ガイガーから多額の請求を受けている件について調査するよう頼まれる。その背後にはこれまでにも何度かゆすってきた与太者ブロディがいるのでは−−というのが将軍の読みである。果たして、ガイガーの素行を探ると、色情狂でたまに心身喪失するカーメンをモデルに怪しい写真など撮っていたが、すぐに何者かによって殺され、現場にはカーメンが立ちすくんでいた。ブロディの線を洗いながら、マーロウにはカーメンの姉ビビアン(バコール)の不審な行動が気になり始める。彼女は、IRAの活動家リーガンの妻を寝取ったことで名を馳せるカジノ経営者マースに、多額の借金があった……。(all cinema onlineより)

お気に入りハワード・ホークス。ご存知ハンフリー・ボガード主演のハードボイルドです。前回の西部劇”赤い河”からはまたガラっと雰囲気が変わり、今度はフィルム・ノワールと呼ばれる一連の犯罪映画ジャンル。その中心的な作品です。

フィルム・ノワールとは、1941年のジョン・ヒューストン監督による「マルタの鷹」から1958年のオーソン・ウェルズ監督「黒い罠」までに撮られた探偵・ギャング・犯罪・暴力・孤独・退廃を主題とした映画といわれてますね。1920〜30年ごろに流行した、ハードボイルド小説やギャング映画・恐怖映画の流れを汲み、夜を中心とする暗い映像、主人公を堕落させる悪女、悲劇的な幕切れなどがその特徴といわれています。主人公によるモノローグ多用(ボイス・オーバー)なども特徴といわれていますね。

つまりは、暗い背景や退廃的な人間関係の中で起きる事件を追うニヒルな主人公のキザなセリフやかっこよさをみて、くぅーっっとしびれる映画ということですね。なるほど。なるほど。

しかしそう観ると、この”三つ数えろ”、ボギーって意外と背が低いし顔がでかくて笑えるよねっていうことは別としても、書店員やタクシー運転手などなぜかにかわいい女の子との軽いのりがあったり遊びの要素も多く、最後もまずまずハッピーエンドとフィルム・ノワールらしからぬ要素も多々あるようですね。

はじめはちょっと悪女っぽい雰囲気ぷんぷんのヴィヴィアン(ローレン・バコール)は結局マーロウと相思相愛。まあ、実生活でも結婚1年の新婚さんでカップル主演二作目いうことですから、ボギーを堕落させる悪女バコールの姿などファンも見たくなかったのかもしれませんけどね。このあたりの新婚さん事情があって、ホークス監督はシビアなフィルム・ノワールの設定を多少緩和したのかもしれません。

ちなみに後半でバコールが唄う歌。この歌詞はフィルム・ノワールかもしれません。

「男は子馬にお金をかけ  見知らぬ女にご馳走する・・・・(中略)・・・・・
 あるとき、妻が聞いた  私には何を買ってくれるの?
  すると、彼は妻をナタで殴った。  妻はワインみたいな涙を流す・・・・・・・
 彼女は本当に悲しいトマト   彼女は打ちのめされた・・・・・・」

ってこれ、奥さん頭割られて死んでますよね。きっと血まみれで。 唄うバコールは姿も声も魅力的なのですが、内容に少し驚いてしまいました(笑)。

”ストーリーが難しい”とはこの作品を評して必ずいわれることなので、それなりに覚悟して観たものの、確かに展開が速く、複線が多く、登場人物も多いので一気に集中して観ないとすぐに話がわからなくなってしまいます。途中で息子のサッカーの試合を観戦にいったため中断したのですが、結局誰が誰の部下かわからなくなってもう一度最初から観ました。かなり原作に忠実なストーリーらしいので、原作を読んでから観るのも良いかもしれません。

ハンフリー・ボガードのニヒルさも、ローレン・バコールのクールさもとにかくステキですよ。冒頭のシルエットは必見。こんな、ステキな俳優の名演技をじっくり堪能できるところがクラシックの魅力のひとつです。
評価は星よっつ★★★★☆(複雑なので観るのに体力が要ります)

次回は、ボギーつながりで「マルタの鷹」にいってみましょうか。1941年、件のフィルム・ノワールはここから始まったという一作ですね。乞うご期待。



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2005年11月04日

#0013『赤い河』ハワード・ホークス監督 1948年アメリカ

RedRiver.jpg

"Red River"

監督: ハワード・ホークス Howard Hawks
製作: ハワード・ホークス Howard Hawks
原作: ボーデン・チェイス Borden Chase
脚本: ボーデン・チェイス Borden Chase
    チャールズ・シュニー Charles Schnee
撮影: ラッセル・ハーラン Russell Harlan
音楽: ディミトリ・ティオムキン Dimitri Tiomkin
 
出演: ジョン・ウェイン John Wayne
    モンゴメリー・クリフト Montgomery Clift
    ウォルター・ブレナン Walter Brennan
    ジョン・アイアランド John Ireland
    ジョーン・ドルー Joanne Dru
    コリーン・グレイ Coleen Gray
    シェリー・ウィンタース Shelley Winters
    ハリー・ケリー Harry Carey
    ハリー・ケリー・Jr Harry Carey,Jr.


<ちょっとネタバレ気味>

「仕事の命令は請けるが、考えることは自由だ」

インディアンの襲撃をきっかけに知り合った、ダンソン(ジョン・ウェイン)・グルート(ウォルター・ブレナン)の二人と少年マシュー(モンゴメリー・クリフト)。わずか牛二頭を連れて南の土地に牧場を開く。三人は14年間働きづめに働き、牧場をテキサス一の大牧場に育てあげるものの南北戦争のため南部では金儲けができなくなってしまう。ダンソンと成長したマシューは、1600キロ彼方のミズーリの市場まで10000頭の牛を売りにいく事を決意。30人の仲間たちと過酷なキャトル・ドライブに出発した。

鋼鉄のような意志でミズーリを目指すダンソンですが、旅を続ける中で超ワンマンな彼と仲間たちとの間に微妙なずれが。脱走した仲間の処分をめぐって、ダンソンはついにマシューとも衝突。苦楽をともにしてきたグルートにも愛想をつかされてしまいます。マシューは、牛と仲間を率いて鉄道が通るというアビリーンに目的地を変更。ダンソンを置き去りにして先を急ぐのですが、ダンソンはマシューへの復讐を決意して、新しい仲間とともにその後を追います。

前回レビューの”赤ちゃん教育”から、ホークス監督つながりで”赤い河”へ。”男”を撮らせては天下一品のハワード・ホークス。今回は、いわゆる「親父越え」ですね。

親父越えのオヤジは壁が高ければ高いほどドラマチックになるわけですが、筋金入りの西部の男ダンソンは、「俺の屍を越えていけ」などと甘いことは言いません。誰に対しても問答無用の絶対服従。わが子のように育てたマシューであってもそれは同じこと。誰よりも意志が強く、誰よりも仕事に熱心。仕事に命さえかけているがゆえに誰の言うことも絶対聞かないという典型的な頑固一徹のオヤジをジョン・ウェインが好演しています。

そんな超ワンマン親父の壁を越えるマシューは大変ですがこちらもタダ者ではありません。銃の腕前でも仕事でも超一流の才能を発揮します。しかし、銃がうまい、仕事の段取りに抜かりないというだけでは親父越えはできないわけで。必要なのはやはり誰もが認める”実績”。マシューはダンソンとのトラブルを経て結局最後には圧倒的な仕事の実績を上げ、親父を超えるための最後の関門”実績をバックに親父に自分の存在を認めさせる”儀式である、ダンソンとの壮絶な殴り合いに突入します。クライマックスの殴り合いを通して親父ダンソンに自分の実力を認めさせることに成功。ラストはついに対等となった”男と男”がお互いを認め合う笑顔。

こういう男と男の関係というか、人間と人間の関係はお互いに一歩も引かない強い意志を持っているからすばらしいものになるのだなぁとつくづく感じますね。現在ではなかなかこういうストレートさは受け入れられないのかもしれませんが、個人的には”自分も息子にとって大きな親父の壁となるのだ”と、改めて意志を強くしたのでした。(まだまだ、超えさせるわけには行きませんよ・笑)

これで、ハワード・ホークスは冒険ドラマ「コンドル」、スクリューボールコメディ「赤ちゃん教育」に続き、西部劇の「赤い河」を見たわけですが、それぞれ異なるジャンルでも共通するのはエッジの効いた登場人物と人物配置の妙ですね。今回も主役の二人はもちろん、花を添えるミレー(ちょっとしか出てきませんが重要な役回り)や、そそっかしいところもありながら主役二人の間を取り持つグルートなど忘れられないキャラクターが多数登場します。

もう一人の凄腕ガンマン・チェリーも秀逸。商売敵の牧場主の部下から仲間入りし、ダンソンに対しても忠誠心を持っているわけではありません。チェリーはマシューと心を通じ合わせますが、そんな彼の存在があるためにダンソンとマシューの関係には常にある種の緊張感がプラスされています。チェリーの最後のセリフがクライマックスにすごく効いてますよね。このあたりの考え抜かれた設定がホークスの大きな魅力です。

評価は星4つ★★★★☆(ジョーン・ドルーもうちょっとゆっくり見せて下さい・笑)

さて次ですが、もう一本ハワード・ホークス。今度はハードボイルド「三つ数えろ」にいきましょうか。

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※オリジナルバージョンということで、冒頭にグールト役のウォルター・ブレナンのナレーションが入っているらしいですね。500円DVDもあります(キープ)が、こちらはナレーションなしのバージョン。




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2005年10月30日

#0012『赤ちゃん教育』ハワード・ホークス監督 1938年アメリカ

bringingupbaby.jpg
”Bringing up Baby”

監督: ハワード・ホークス Howard Hawks
製作: W・S・ヴァン・ダイク二世 W.S. Van Dyke II
脚本: ダドリー・ニコルズ Dudley Nichols
    ヘイジャー・ワイルド
撮影: ラッセル・メティ Russell Metty
音楽: ロイ・ウェッブ Roy Webb
 
出演: ケーリー・グラント Cary Grant
    キャサリン・ヘプバーン Katharine Hepburn
    チャーリー・ラグルス Charlie Ruggles
    メイ・ロブソン May Robson
    バリー・フィッツジェラルド Barry Fitzgerald
    ウォルター・キャトレット Walter Catlett
    フリッツ・フェルド Fritz Feld
    ウォード・ボンド Ward Bond
    ジャック・カーソン Jack Carson


「デイヴィッド、何でも言って、私あなたのためなら何でもするわ」
「何か言うまではなんにもしないでくれよ」


原因不明ですが、記事本文が消えてしまいましたToT
もう一度観たときに改めて感想をアップしますので
よろしくお願いします。2007年3月31日
追記:クリューボール・コメディ / Screwball Comedy ってなに?
posted by FROST at 23:28| 埼玉 🌁| Comment(3) | TrackBack(2) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月28日

#0010『何がジェーンに起こったか?』ロバート・アルドリッチ監督 1962年アメリカ

WHAT EVER HAPPENED TO BABY JANE.jpg

”What Ever Happened To Baby Jane?”
監督: ロバート・アルドリッチ Robert Aldrich
製作: ロバート・アルドリッチ Robert Aldrich
原作: ヘンリー・ファレル Henry Farrell
脚本: ルーカス・ヘラー Lukas Heller
撮影: アーネスト・ホーラー Ernest Haller
音楽: フランク・デ・ヴォール Frank De Vol
 
出演: ベティ・デイヴィス Bette Davis (ジェーン)
    ジョーン・クロフォード Joan Crawford (ブランチ)
    アンナ・リー Anna Lee
     ヴィクター・ブオノ 

原因不明ですが、記事本文が消えてしまいましたToT
もう一度観たときに改めて感想をアップしますので
よろしくお願いします。2007年3月31日


以下、ネタバレしてます。ご注意ください
posted by FROST at 23:36| 埼玉 ☁| Comment(5) | TrackBack(3) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月20日

#0006『間諜X27』ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督 1931年アメリカ

dishonored_1.jpg
”Dishonored”

監督: ジョセフ・フォン・スタンバーグ Josef von Sternberg
脚本: ダニエル・N・ルービン Daniel N. Rubin
    ジョセフ・フォン・スタンバーグ Josef von Sternberg
撮影: リー・ガームス Lee Garmes
 
出演: マレーネ・ディートリッヒ Marlene Dietrich
   グスタフ・フォン・セイファーティッツ Gustav Von Seyffertittz
   バリー・ノートン Barry Norton
   ヴィクター・マクラグレン Victor McLaglen
   ワーナー・オーランド Warner Oland


ネタバレ注意!

「私は生きることを恐れていないわ。死ぬことも同じよ。」

第一次大戦さなかのウイーン。マレーネ・ディートリッヒ扮する娼婦は冒頭こうつぶやきます。軍人であった夫を亡くし、娼婦に身を落としながらも国に対する忠誠をなくしていません。その忠誠心を買われて、オーストリアのスパイX27となったディートリッヒは一流の腕を発揮し、オーストリア軍内部の裏切り者を摘発。彼が通じていたロシア軍の大物スパイH14を追うことになります。

一度はH14に捕らえられ窮地に立たされますが、土壇場の機転で立場は逆転。彼女はロシア軍の重要機密を持ち帰ることに成功し、その情報を元にロシア軍は敗走。H14は捕らえられ、スパイとして処刑が確定します。

戦いの中で彼を愛する様になってしまったX27は尋問中に彼の逃亡を助けたことにより、軍法会議で反逆罪に問われ死刑。何の後悔も恐れもなく毅然とした態度で死を迎えます。


間諜X27.jpgスタンバーグ監督が”ディートリッヒのためだけに作った映画”といわれている作品です。

本作のマレーネ・ディートリッヒはすばらしく、冒頭のずれたストッキングを直すしぐさから最後に自分に向けられる銃口の前で口紅を塗りなおすシーンまで、その魅力には圧倒されます。(使用人に変装してスッピンに近いディートリッヒも見ることができます)。

でも、だからといってストーリーが陳腐なわけではなく、ヴィクター・マクラグレン扮するロシアの情報将校H14との丁々発止のスパイ合戦もサスペンスとして十分楽しめます。

彼を逃がしたあとの彼女のサバサバした態度を見ていると、彼女にとっては愛のために死ぬことなどなんでもないことなのだということがわかります。祖国に対する忠誠心からスパイとなったのでもなかったのではないでしょうか。国への忠誠のために死んだ亡き夫への愛が彼女を国のために働かせた理由だったのではないかと思います。敵国ロシアの将校を愛してしまった以上、当然任務より愛を優先するのは彼女にとっては当たり前の行為だったのでしょう。自分の信念を貫いた潔い女の生き様・死に様の映画だと感じました。


改めて、マレーネ・ディートリッヒのファンになってしまったので、
評価は星5つ★★★★★
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この作品DVDはでないんですかね・・・

間諜X27(1931) - goo 映画

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posted by FROST at 15:06| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月09日

#0003『コンドル』ハワード・ホークス監督  1939年アメリカ●

only_angels_have_wings.jpg

"Only Angels Have Wings"
監督: ハワード・ホークス Howard Hawks
製作: ハワード・ホークス Howard Hawks
原作: ハワード・ホークス Howard Hawks
脚本: ジュールス・ファースマン Jules Furthman
撮影: ジョセフ・ウォーカー Joseph Walker
音楽: モリス・W・ストロフ Morris W. Stoloff
 
出演: ケーリー・グラント Cary Grant
    ジーン・アーサー Jean Arthur
    リチャード・バーセルメス Richard Barthelmess
    トーマス・ミッチェル Thomas Mitchell
    リタ・ヘイワース Rita Hayworth
    ノア・ビアリー・Jr Noah Beery,Jr.
    シグ・ルーマン Sig Ruman
    ジョン・キャロル John Carroll
    アリン・ジョスリン Allyn Joslyn

「飛ぶのは奴の仕事だった。死んだのは腕が未熟だったからだ」

かっこいいよ。ケーリー・グラント。1930年代の航空ビジネスにすべてを賭ける経営者。舞台は南米の港町。小さなプロペラ機でアンデスの峰を越える当時の航空輸送は、毎日の郵便を運ぶだけでも命がけ。自分と部下の命を賭けて仕事を指揮する姿は軍隊の指揮官をも思わせます。

ジーン・アーサーは港町に一時停泊している客船の乗客でピアニスト。立ち寄った酒場でケーリー・グラントに出会います。最初は彼の非情さに反感を感じるものの、彼の過去や仕事に対する真摯な姿、”一番危険な仕事は自分で飛ぶ”という男気に触れて次第に愛するようになります。

会社の存亡を賭けた大仕事と悪天候、危険を辞さない男と身を切るような心配を隠して送り出そうとする女。
1939年といえば第二次大戦直前ですか。間違いなくひとつの時代の正しくかっこいい男と女の姿が描かれています。

ハワード・ホークスははじめてですね。。ヌーヴェルヴァーグを代表するゴダールやトリュフォーに”ふたつのH”(ホークス、ヒッチコック)と崇拝されたほどの影響があったそうです。本作は当時コロムビア社のトップスターだったケイリー・グラントとジーン・アーサーの起用を条件に撮られたということですが、与えられた素材を見事にさばいて男と女の”かっこよさ”を見事に描ききったっ!って感じですか。
ジーン・アーサーのピアノ演奏シーンも最高! ”コンドル”って邦題は???
評価は星4つ★★★★☆

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posted by FROST at 22:36| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

#0001『ダイヤルMを廻せ!』アルフレッドヒッチコック監督 1954年アメリカ

さあ、スタートするぞというのもなんですから。とりあえず今日見た映画の話からはじめましょうか。

dial m for murder.jpg

”DIAL M FOR MURDER”
監督:アルフレッド・ヒッチコック
原作:フレデリック・ノット
脚本:フレデリック・ノット
撮影:ロバート・バークス
音楽:ディミトリ・ティオムキン 
出演:
レイ・ミランド
グレース・ケリー
ロバート・カミングス
アンソニー・ドーソン
ジョン・ウィリアムズ

ずっずっと緊張感が高まっていく感じがたまりません。

引退したテニス選手の夫と離婚ぎりぎりの妻。妻には今も想いをつなぐ愛人がいる。差し向かいのテーブル、妻は著名な推理作家である愛人の帰国記事を新聞上に見つけ、上目づかいに夫をうかがう。冒頭、なんの状況説明なくともこの一瞬の上目遣いでもう緊張感がぐっと、こう。いいです。絶妙。わくわくしますね。

妻の不倫について何も知らないのかと思われた夫が実は・・・、用意周到な陰謀が!絶体絶命!大どんでん返し! ラストはすっきりと、こうサスペンスフルなストーリー展開。さすがヒッチコック!

ところがどうも、ヒッチコック自身はこの作品にあまり思い入れががなかったらしいですね。ワーナーとの契約でどうしても最後の一本を撮らなければいけないというのに、見込んだ脚本はボツ。たまたま手近にあった舞台ヒット作の映画化に乗って、わずか1ヶ月で撮り終えた映画が本作。そういえばセットもほとんどひとつだし。でも、それだけに余計ヒッチコックのすごさがわかる佳作中の佳作。満足しました◎ グレース・ケリーも◎
評価は星4つ★★★★☆

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posted by FROST at 00:45| Comment(4) | TrackBack(4) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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