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2005年11月26日

#0025『麦秋』小津安二郎監督 1951年日本

”麦秋”
bakusyu_1.jpg
監督: 小津安二郎
製作: 山本武
脚本: 野田高梧
    小津安二郎
撮影: 厚田雄春
美術: 浜田辰雄
衣裳: 斎藤耐三
編集: 浜村義康
音楽: 伊藤宣二
 
出演: 原節子 (間宮紀子)
    笠智衆 (間宮康一)
    淡島千景 (田村アヤ)
    三宅邦子 (間宮史子)
    菅井一郎 (間宮周吉)
    東山千栄子 (間宮しげ)
    杉村春子 (矢部たみ)
    二本柳寛 (矢部謙吉)
    佐野周二 (佐竹宗太郎)


「いけないんじゃないのよ。いかないの。いこうと思ったらいつだっていける。」

間宮家は父周吉、母しげ、長男康一一家4人、長女紀子の7人暮らし。紀子は大企業の専務秘書として働く28才。適齢期にもかかわらず家族の心配をよそに結婚には全く興味がない様子。友達と楽しく毎日を過ごしています。ある日、専務から彼の知人との縁談を持ちかけられたことを契機に家族の期待が盛り上がっていきますが。。

今日また図書館によったので、前回の”東京物語”に続いて小津作品を鑑賞。二作目も原節子と笠智衆が見たくて”麦秋”を選びました。原節子の美しさ(必ずしも美人ではないけど、ほんと”美しい”という感じ)は相変わらずで満足。北鎌倉駅に立つ紀子の後姿なんかため息が出ますね。笠智衆も・・・と思ったら、なんと髪が黒い。顔も張りがあるし。声としゃべり方でようやく笠智衆だとわかる始末。2年後の”東京物語”ではよぼよぼでしたよね?調べてみると、”麦秋”の時が47歳、”東京物語”が49歳。よ・49歳??ですか。で、あの老人ぶりですか。驚きました。。。筋金入りの役者ですねぇ。

小津体験二本目ですが、訴えかけてくるものが普通というか微妙というか、乏しいボキャブラリーで表現するのは難しいのですが、ずいぶん「平凡」なテーマ設定なのだなぁという風に感じてきました。今回は、適齢期の娘の結婚をめぐる家族の期待と不安。本人の決心。娘の結婚で迎える家族のひとつの時代の終わり。どこの家庭にも普通に起こることです。

bakusyu_2.jpg娘の結婚というイベントをめぐって家族一人一人に起きる感情の変化とかが、なんか身近に良くわかるというか。義姉は心配するだろうなぁと思えばするし、兄は怒るだろうなぁと思えば案の定怒るし、母はしょげるだろうと思えばしょげる。そういう意味では、なんのドラマチックさもないのですが、妙に納得できるんですよね。

にもかかわらず、この満足感はどこから来るのだろう。小津解説を読めばきっと理解できると思いますが、その前にもう3本ほど小津作品を見ておきたいところです。解説読むのはそれからでも遅くないですよね。

しかし、今回の家族も前回の”東京物語”の家族も、いい生活してますよね。戦後闇市の時代のはずですが。とはいえ、子供たちの格好とか見てると決して特別なブルジョワではなくごく普通のみなりだし。小津監督意図的に貧しさを描かないようにしてるんですね、きっと。
次の作品もますます楽しみになってきます。

ということで評価は星5つです^^ ★★★★★


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posted by FROST at 01:27| 埼玉 ☀| Comment(4) | TrackBack(1) | OLD:日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
す、すてきっ☆
Posted by まっきぃ at 2005年11月26日 12:16
おおっと。何がすてきなのかさっぱりわかりませんが、コメントありがとうございます・笑
Posted by FROST at 2005年11月26日 23:31
原節子って綺麗ですねえ。品があるし、声も好きなんですよ。この作品も好きです。
これに出てくる高堂國典がいい味出していて良いですなあ。
ほんとに微笑ましい。
美しい日本語が聞きたくなったら
小津さんの映画を見ます。
Posted by sesiria at 2006年09月20日 16:57
>sesiriaさん
原節子さまはホントに立ち姿だけで神々しい^^。今邦画界には着たいの若手女優さんがたくさん出てきていますが、ぜひこういう女優を目指して欲しいと思います。高堂國典といえば・・・大和のじい様ですね。最後の麦畑を眺める姿は良かったですねぇ。
Posted by FROST at 2006年09月20日 21:35
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