
”Foreign Correspondent”
監督: アルフレッド・ヒッチコック Alfred Hitchcock
製作: ウォルター・ウェンジャー Walter Wanger
脚本: チャールズ・ベネット Charles Bennett
ジョーン・ハリソン Joan Harrison
撮影: ルドルフ・マテ Rudolph Mate
音楽: アルフレッド・ニューマン Alfred Newman
出演: ジョエル・マクリー Joel McCrea (ジョン・ジョーンズ)
ラレイン・デイ Laraine Day (キャロル・フィッシャー)
ジョージ・サンダース George Sanders (フェリオット)
ハーバート・マーシャル Herbert Marshall (スティーブ・フィッシャー)
アルバート・バッサーマン Albert Basserman (ヴァン・メア)
「世界に残る最後の光を消してはいけません」
1938年、第二次大戦前夜の風雲急を告げるロンドンに派遣されたニューヨークの新聞記者ジョニー・ジョーンズ。開戦か回避かの鍵を握るオランダの老政治家ヴァン・メアにアプローチしますが、アムステルダムの演説会場でヴァン・メアは暗殺されてしまいます。ところが、これは某国(ドイツ?)スパイ団の陰謀で、射殺されたのは替え玉。ヴァン・メアは彼だけが知る国際秘密協定の情報を狙ったスパイ団に拉致されています。ジョーンズの活躍により、一度はスパイ団を追い詰めるものの後一歩のところで取り逃がし、逆にジョーンズはヴァン・メアの生存を知る邪魔者として組織から狙われることになります。ヴァン・メアを支援する平和団体のリーダー、フィッシャーの娘キャロルとロンドンの新聞記者フェリオットとともにヴァン・メア奪還に奔走するジョニーですが、事件の黒幕は意外な人物で・・・。
レベッカに続くヒッチコックの渡米第二弾。レベッカと同じ1940年の作品で、アカデミー6部門にノミネートされました。渡米初年度にこの二作で合計17のアカデミー賞ノミネートですね。
ヒッチコック自身の談によると、この作品の主演二人(ジョエル・マクリーとラレイン・デイ)には満足していなかったようで、アメリカ社会におけるスリラー・サスペンス映画の地位の低さを嘆いています。ゲイリー・クーパーに出演を依頼して「スリラーには出ない」と断られたそうですが、後年ゲイリー・クーパーはヒッチコック作品に出演しなかったことを公開していたと言うことです。
アクション映画としてはストーリーもよくできており展開も早いので十分満足できます。この映画単独で観ればかなりレベルの高い作品であることはよくわかります。が、、、ヒッチコック映画として観ると、どうも自分がヒッチコックに期待しているものと違う感じがするんですね。もっと、こう、映像の隙間からにじみ出てくるようなというか、小道具一つ一つとか役者の小さな表情の変化からサスペンスが生まれてきて、それに存分にドキドキさせて欲しい。というような期待をヒッチコックに求めてるんですね。個人的にはですが。この作品では逆に回る風車のシーンくらいしかドキドキできなかったんですよToT
なので、すこーし期待はずれなんです。面白い映画であることは間違いありませんが(何度もいいますけど)。
ということで、評価は星三つ★★★☆☆
Trailer(予告編)はこちらから
さて、では次ですがヒッチコックはまとめて観てみたいと思っているので、次回は1942年の本格スリラー”疑惑の影”に参ります。
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私はFROSTさんと逆で、この作品はすごく評価しています。
エイゼンシュタインやチャップリン的な描写も出てきますし、人物の捉え方などまるでサイレント映画なので、大変面白い。
同じ年に「レベッカ」と「海外特派員」と全く違う処理の映画を作るヒッチコックという才能に今更ながら降参です。