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2005年11月13日

#0017『黄金』ジョン・ヒューストン監督 1948年アメリカ

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”The Treasure of the Sierra Madre”

監督: ジョン・ヒューストン John Huston
製作: ヘンリー・ブランク Henry Blanke
製作総指揮: ジャック・L・ワーナー Jack L. Warner
原作: B・トレイヴン B. Traven
脚本: ジョン・ヒューストン John Huston
撮影: テッド・マッコード Ted McCord
音楽: マックス・スタイナー Max Steiner
    レオ・F・フォーブステイン Leo F. Forbstein
 
出演: ハンフリー・ボガート Humphrey Bogart(ドブス)
    ウォルター・ヒューストン Walter Huston (ハワード)
    ティム・ホルト Tim Holt (カーティン)
    ブルース・ベネット Bruce Bennett
    バートン・マクレーン Barton MacLane
    アルフォンソ・ベドヤ Alfonso Bedoya
    ロバート・ブレイク Robert Blake



「悪い事も起きてみれば大したことがない」


1925年のメキシコ。アメリカから流れてきたドブス(ハンフリー・ボガート)は一文無しで定職もなく、同じアメリカ人に物乞いをして生活しています。ある日、安宿で出会った老人ハワードは自称金鉱掘りの名人。ドブスと相棒のカーティンは一攫千金を夢見てハワードと金鉱探しに出かけることに。ハワードの言うとおり金が見つかり有頂天の三人ですが、金の発掘が進むほど欲が出てきて仲間が信じられなくなってしまいます。金を掘り終えて下山する三人ですが、原住民の子供を救うために村に出かけたハワードの荷物を預かり、ドブスとカーティンの二人で街を目指すことになってから一気に疑心暗鬼が高まり・・・。

前回の”カサブランカ”からボガードつながりでやってきた”黄金”ですが、これは・・・。

ハンフリー・ボガート良くこの役を引き受けましたね。いつものキリッとしたスーツ姿から一転、垢だらけのぼろ服で髪はぼさぼさ髭ぼうぼう。開巻冒頭から物乞いしてます。恵んでもらった金で(他作品の彼のような)きちっとした七三に散髪してもらうシーンがありますが、かえって分不相応の滑稽さが。

本作の製作年度が1948年ですから、前年には”キー・ラーゴ”、その前には46年の”三つ数えろ”などのヒット作がありますね。翌年の1949年にはサンタナ・プロダクションを創って独立製作を始めるわけですから、キャリア絶頂の頃でしょう?パッケージ裏の水野晴郎氏の解説には”自信があるからこその出演”とありますが、確かにそうかもしれません。イメージチェンジを図ろうとしていたのでしょうか。いずれにしても、よく思い切ったものだと感心させられます。

金鉱を探すのに苦労するストーリーかと思いきや、あっさり金は見つかってしまうのですが、問題はその後。金が出れば出るほど三人の関係が微妙に変わっていく描写が見事です。欲にまみれて疑心暗鬼のとりこになっていくドブス。それに対して、ハワードは自制心があり、金がいくら発掘されようと自分自身と三人が置かれている状況のコントロールに怠りがありません。カーティンは欲がなく正義感ある常識人なのですが、ドブスの暴走を止めるすべはありません。この三人の有様は人間の本性と言える”強欲”に対する対応三態なのかなと感じましたね。

ハワード役は、ジョン・ヒューストン監督の父、ウォルター・ヒューストン。いや本当に名優ですねぇ。目の表情が抜群です。経験と知恵、理性、意志の強さが見事に目で表現されていますね。この作品のラストシーンは、底が抜けるような大笑いで終わるのですが、この場面もウォルター・ヒューストンが演じてこその大成功ですよ。”マルタの鷹”では鷹の像を届けた途端に死んでしまいましたが、本作では主役を食うほどに存在感抜群。見事にアカデミー助演男優賞とゴールデン・グラブ賞助演男優賞を獲得しています。
評価は星4つ★★★★☆(個人的にはやっぱりかっこいいボギーが好きだなぁ)

次回はどうしましょう。ハワード・ホークスからずっとボガートに来てるわけですがボガートはいったん打ち止めにしようと思います。一度原点のヒッチコックに戻りましょうかね。(本当の原点はゴダールですが、まだゴダールは観たくないのです。)

ヒッチコックはどこまでいってましたっけ?"三十九夜”ですね。とするとうちにあるDVDで年代順では・・・おお、ヒッチコック渡米第一作”レベッカ”ですね。ではこれで。しばらくヒッチコックが続きます。

ところで、今回キープ社の500円DVDで観たのですが、後半日本語字幕がずれました。画面より先に字幕が出てくれたので、ストーリーの理解には困らなかったことが幸運でした(笑)

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posted by FROST at 22:54| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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