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2007年03月29日

フィルム・ノワール作品INDEX

フィルム・ノワール作品INDEX

フィルム・ノワールの特集を終えたので、「フィルム・ノワール作品INDEX」なるものを作ってみました。ランク50まではIMDbのFilm-Noir Best50に拠っております。その中に入っていないもの(※印)10本を含めると全部で30本のノワール作品を見たことになります。こうしてみるとまだまだ有名作品を見逃してるなぁ。

しかし、こうして何本か見てみると、一口に『フィルム・ノワール』といってもいろいろなタイプの作品がありますね。もともとジャンルわけの難しい分野でもあるので、人によっても見解はさまざまなようです。

私の場合は、こんなものを感じる作品をフィルム・ノワールとしたいのです。
   ・善悪混沌とした中でだんだん追い詰められて逃げ場が無くなっていく感じ
   ・屈折した登場人物
   ・白と黒の切れ味鋭い映像とカメラワークのこだわり
   ・狂気をはらんだシチュエーション
   ・女→よく言われる”ファム・ファタール”でなくてもいいのです。作品の中にビシッと位置づく女の存在。
   
そういう観点からいくと、30本観た中で特に印象に残ったのはこんな作品。どれも甲乙つけがたいのですが、上の5項目で●◎○つけてみるとこんな感じかな。この7作品は当然5項目全てについて素晴らしい。その中での相対的印象です。●は◎中でも最高!なポイント。

『深夜の告白』 ビリー・ワイルダー監督 ◎◎○○●
『アスファルト・ジャングル』 ジョン・ヒューストン監督 ●◎◎◎○
『暗黒街の弾痕』 フリッツ・ラング監督 ●○◎◎◎
『白熱』 ラオール・ウォルシュ監督 ○●○◎○
『サンセット大通り』 ビリー・ワイルダー監督 ◎◎○●○
『探偵物語』 ウィリアム・ワイラー監督 ◎◎●○○
『黒い罠』 オーソン・ウェルズ監督 ◎◎●◎○

リストにもいくつか見えるヒッチコック作品ですが、IMDbベスト50に入っているものは敬意を表してそのままにしています。ヒッチコックがフィルム・ノワール作家に影響を与えたことは間違いないようですが、ここではその他の作品(『めまい』とか)は含めませんでした。というのも、ヒッチコックは追い詰められた暗さ・狂気見たいなものとちょっと違うと思うんですよね。本人も作品も。本人のイメージが強いんだと思うんですけど、なんかこう余裕があって、センスのいい大人のいたずらを楽しんでいる感じ。。。ちょっとフィルム・ノワールって感じじゃないんだなあ。ということではずしました(完全に個人の好み)。

日本語タイトルのリンクからは、当ブログの記事へ、英語タイトルのリンクからはIMDbの作品ページ(英語)へいけますので是非ご利用下さい。

ランク
邦題 原題(製作年) 監督
1 サンセット大通り Sunset Blvd. (1950) ビリー・ワイルダー
2 M M (1931) フリッツ・ラング
3 第三の男 Third Man, The (1949) キャロル・リード
4 深夜の告白 Double Indemnity (1944) ビリー・ワイルダー
5 マルタの鷹 Maltese Falcon, The (1941) ジョン・ヒューストン
6 黒い罠 Touch of Evil (1958) オーソン・ウェルズ
7 見知らぬ乗客 Strangers on a Train (1951) アルフレッド・ヒッチコック
8 三つ数えろ Big Sleep, The (1946) ハワード・ホークス
9 汚名 Notorious (1946) アルフレッド・ヒッチコック
10 地獄の英雄 Ace in the Hole (1951) ビリー・ワイルダー
11 仮面の米国 I Am a Fugitive from a Chain Gang (1932) マーヴィン・ルロイ
12 現金に体を張れ Killing, The (1956) スタンリー・キューブリック
13 過去を逃れて Out of the Past (1947) ジャック・ターナー
14 成功の甘き香り Sweet Smell of Success (1957) アレクサンダー・マッケンドリック
15 疑惑の影 Shadow of a Doubt (1943) アルフレッド・ヒッチコック
16 失われた週末 Lost Weekend, The (1945) ビリー・ワイルダー
17 狩人の夜 Night of the Hunter, The (1955) チャールズ・ロートン
18 白熱 White Heat (1949) ラオール・ウォルシュ
19 悪魔の往く町 Nightmare Alley (1947) エドマンド・グールディング
20 ローラ殺人事件 Laura (1944) オットー・プレミンジャー
21 Set-Up, The (1949) ロバート・ワイズ
22 キー・ラーゴ Key Largo (1948) ジョン・ヒューストン
23 ボディ・アンド・ソウル Body and Soul (1947) ロベルト・ロッセン
24 街の野獣 Night and the City (1950) ジュールス・ダッシン
25 暗黒街の顔役 Scarface (1932) ハワード・ホークス
26 復讐は俺に任せろ Big Heat, The (1953) フリッツ・ラング
27 拾った女  Pickup on South Street (1953) サミュエル・フラー
28 汚れた顔の天使 Angels with Dirty Faces (1938) マイケル・カーティス
29 殺人者 Killers, The (1946) ロバート・シオドマク
30 郵便配達は二度ベルを鳴らす Ossessione (1943) ルキノ・ヴィスコンティ
31 孤独な場所で In a Lonely Place (1950) ニコラス・レイ
32 その女を殺せ Narrow Margin, The (1952) リチャード・フライシャー
33 アスファルト・ジャングル Asphalt Jungle, The (1950) ジョン・ヒューストン
34 拳銃魔 Deadly Is the Female (1950) ジョセフ・H・ルイス
35 緋色の街 Scarlet Street (1945) フリッツ・ラング
36 上海から来た女 Lady from Shanghai, The (1947) オーソン・ウェルズ
37 飾窓の女 Woman in the Window, The (1944) フリッツ・ラング
38 激怒 Fury (1936) フリッツ・ラング
39 拳銃貸します This Gun for Hire (1942) フランク・タトル
40 大時計 Big Clock, The (1948) ジョン・ファロー
41 ギルダ Gilda (1946) チャールズ・ヴィダー
42 歩道の終わる所 Where the Sidewalk Ends (1950) オットー・プレミンジャー
43 月光の女 Letter, The (1940) ウィリアム・ワイラー
44 死の接吻 Kiss of Death (1947) ヘンリー・ハサウェイ
45 深夜復讐便 Thieves' Highway (1949) ジュールス・ダッシン
46 ブロンドの殺人者 Murder, My Sweet (1944) エドワード・ドミトリク
47 ミルドレッド・ピアース Mildred Pierce (1945) マイケル・カーティス
48 真昼の暴動 Brute Force (1947) ジュールス・ダッシン
49 裸の街 Naked City, The (1948) ジュールス・ダッシン
50 必死の逃亡者 Desperate Hours, The (1955) ウィリアム・ワイラー
暗黒街の弾痕 You only live once (1937) フリッツ・ラング
ストレンジャー The Stranger (1946) オーソン・ウェルズ
ガス燈 Gaslight (1944) ジョージ・キューカー
記憶の代償 Somewhere in the Night (1946) ジョセフ・L・マンキウィッツ
消された証人 Tight Spot(1955) フィル・カールソン
仕組まれた罠 Human Desire (1954) フリッツ・ラング
都会の牙 D.O.A (1950) ルドルフ・マテ
非常の罠 Killer's Kiss (1950) スタンリー・キューブリック
郵便配達は二度ベルを鳴らす The Postman Always Rings Twice (1946) テイ・ガーネット
posted by FROST at 18:11| 埼玉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | OLD:INDEX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお〜、こう見ると壮観ですなぁ、フィルム・ノワール。
私もFROSTさんと同じで、ヒッチコックの作品を“ノワール映画”でくくるのは反対なんですよね。確かにノワール映画の定石は満たしている。しかし、それにもまして『ヒッチコック・ブランド』という映画が出来上がっていると思うんですよ。
そして、もちろん“フィルム・ノワール・ヒロインNo.1”はグロリア・グレアムですね。彼女に勝てる女はいません。
Posted by オショーネシー at 2007年03月29日 20:39
うーん、確かに壮観・笑。まだまだ、見るべきノワール作品はたくさんありますねぇ(ちょっとうれしい)。
グロリア・グレアムの主演作を挙げたかったんですけど、作品全体のクオリティからすると上記7作品には及ばず・・・残念だ。
Posted by FROST at 2007年03月30日 00:34
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