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2007年01月30日

#147『ギルダ』チャールズ・ヴィダー監督 1946年アメリカ

gilda.jpg
”GILDA"

監督:チャールズ・ヴィダー
製作:ヴァージニア・ヴァン・アップ
原作:E・A・エリントン/ジョー・アイシンガー
脚本:マリオン・パーソネット
撮影:ルドルフ・マテ
音楽:モリス・W・ストロフ
音楽監督:マーリン・スカイルズ
 
出演:リタ・ヘイワース
    グレン・フォード
    ジョージ・マクレディ
    ジョセフ・カレイア
    ジョー・ソーヤー
    ルース・ローマン


コロムビア映画の”愛の女神”リタ・ヘイワースをヒロインに据えたフィルム・ノワール作品・・・というか、個人的にはノワールというより、ちょっと屈折したラブ・ロマンスかなと思いましたが、この映画の一番の売り物は間違いなくリタ・ヘイワースその人のようですから、フィルム・ノワール的な特徴がどうとか、そのあたりは大した問題ではありません。ちなみに、『ショーシャンクの空に』の刑務所慰問で上映されたのはこの作品なのだそうです(刑務所のリタ・ヘイワースね)。

ブエノスアイレスの賭博場。トラブルが縁でオーナー・バリンに見込まれたジョニー(グレン・フォード)。バリンの右腕として頭角を現していきます。ある日、バリンに妻ギルダ(リタ・ヘイワース)を紹介されますが、初対面から二人の間にはなぜかギクシャクした空気が流れます。実はギルダとジョニーは過去に愛し合った仲。ギルダはジョニーに捨てられた寂しさを紛らわせるためにバリンと結婚しています。

リタ・ヘイワースの本格的なダンスは見れないものの、歌のシーンは3回。ステージで歌うシーンが二回あり、二回目のステージは黒いドレスにロングの手袋。その手袋を脱ぎながら歌うシーンはフェロモン大量炸裂でまことに素晴らしいのですが、個人的には下僕のピオを相手にギターの弾き語りをするシーンの情感のこもった歌声にぐっと来ました。

アメリカ人はこういう大ぶりでつくりのはっきりしたセックスシンボルな女性好きなんでしょうねぇ。日本人的には好みの分かれるところかもしれませんけど。1939年の『コンドル』(ハワード・ホークス監督)で、敵役の妻として端役出演していましたが、そのころはまだ清純さも残るお人形さんのようなイメージだったんじゃないかと記憶しています。その後7年間でこの成長・・と言うか変身。すごいですねぇ。。。

ストーリーの方は、ちょっと良くわかりにくいのですがね。主役の三人(ギルダ、ジョニー、バリン)を含めて登場人物がどう関わって、その関係がどう変わっていくのか不明確。心理的な経緯も含めて連続性がないため説得力に欠けるようです。主人公のグレン・フォードも、ピシッとしたタキシード姿はいいのですが今ひとつ乗り切れていないような・・。前回見た『仕組まれた罠』の労働者風な役柄の方があっているのではないかと感じます。(顔が若手芸人みたいじゃない・・・?)。

ドラマのキレが今ひとつで、男優の冴えも今ひとつということになると女神リタ・ヘイワースの一人舞台と言う感じでしょうか。彼女に対する思い入れがストレートに作品の評価になりそうですが、私の場合は可もなく不可もなく。それでも、一人で一作品を支えるだけの華やかさがある大した女優だと思いました。★★★☆☆にほんブログ村 映画ブログへよろしくお願いします!

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posted by FROST at 18:53| 埼玉 ☁| Comment(5) | TrackBack(1) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお、『ギルダ』が来ましたね。
この映画は一応フィルム・ノワールには入るようですが、やっぱり一番の見物はリタ・ヘイワースのムンムンした“お色気”ですね。
あの、手袋のストリップ・シーンには参りました。なんてセクシーなんでしょう…。

ちなみに歌は全て吹き替えです。彼女は口に合わせるのがとても上手なんですね。見てて違和感がまったくないクチパクというのもなかなか珍しいですね。

もともとはダンサーなので、フレッド・アステアやジーン・ケリーとも共演してますね。

彼女はスペインの血が入っているので、初期の映画ではエキゾチックな感じかしますが、コロムビアが“受ける女優”と見て、アメリカ風に大改造したんですね。
黒髪を赤毛に変え、額の毛を抜いて、見事“リタ・ヘイワース”に変身したというわけです。
そして“ギルダ”のイメージは一生彼女についてまわり、彼女を苦しめたようですね。

彼女の“フィルム・ノワール”の作品は『ギルダ』より『上海から来た女』のほうがそれっぽい。
しかし当時の夫オーソン・ウェルズは『市民ケーン』が一番のピークだったようで、『上海から〜』は話がよう分からない映画でした。ちなみにこの作品では彼女は金髪です。

30年代、40年代は女優だけの名前で客が入った時代でした。50年代はマリリン・モンローぐらいでしょうね。

彼女は好きな女優さんです。キャグニー主演の『いちごブロンド』なんか良かったですよ。
Posted by オショーネシー at 2007年01月30日 23:43
 FROSTさん・・・今晩は。
うーーーん。往年の大スター・・・リタ・ヘイワース嬢をウリの「ギルダ」(46)ですか・・・。文句なしのスターでしたね。抜群のプロポーション、セックスシンボルの彼女は生活の匂いのしない魅惑的な存在でした。思い出すのは「自転車泥棒」(48)で・・・主人公が、この「ギルダ」のポスターを貼っている目の前で事件に遭うのでした。
アルゼンチンタンゴのふるさと・・・ブエノスアイレスが舞台・・・。
ベルベット?の長めの手袋を少しずつ脱ぐ仕種は・・・ストリップと云っても品のある最高の芸術といっていいと感服した・・・こうゆうの好きなんですよ。我国にもジプシー・ローズ嬢とか・・・特異な一条さゆり嬢など印象に残っている・・・何云ってんだろう?。
「ギルダ」のポスターの宣伝文句は・・・「ギルダは最高の女」でありました。
又、落としてはならないのはジョージ・マクレデイの悪役ぶりです、まさにこの作品を並みのメロ・ドラマに終わらせない一生一代の名演技でしたね・・・。
Posted by グリーンベイ at 2007年01月31日 17:59
オショさん、こんばんは。
最近、忙しすぎてグロッキー(死語?)気味です。が、リタ・ヘイワースにはちょっと元気にさせられましたねぇ。典型的アメリカンな感じの女性は今ひとつ好きではないのですが、あのオペラグローブ脱がれた日にゃ、病気の男でない限りは元気でます。歌は吹き替えでしたか、彼女の見た目からもぴったりの声音と歌い方で確かに違和感ありませんでした。というかかなり良かったですね。次の次あたりに『上海から来た女』登場します。

>グリーンベイさん
ほーー、『自転車泥棒』に!そうでしたか、あの自転車盗まれたシーンですね。これは確認してみなければ・・・、ということで確認しました。本当だ、間違いなくリタ・ヘイワース。しかも、二回貼ってる。よくご存知ですね、これは有名な話なんでしょうか。こういうことに気がつくようになると映画を観るのももっと面白くなりますよね。リタ・ヘイワースについては、オショさんのところに書いたとおりで、存在感と刺激度という点ではダントツですね。ジョージ・マクレディのことは記事に書こうかどうしようか迷ったんですが、なんせリタ嬢にかすんでしまって男優陣が良く見えなかったのでパスしてしまいました。(しかし、一条さゆりは笑いました。。)
Posted by FROST at 2007年02月02日 02:41
>FROSTさん、こんばんは。
わたくし、たまたま昨日これを観ましたので、過去記事にもかかわらず、コメントします。
>一番の売り物は間違いなくリタ・ヘイワース
リタ=ノワールとも言えるんではないかな?
捜査・推理の構成、グレン・フォードのヴォイス・オーヴァー、リタのファム・ファタルとセックス・アピール、恋愛・犯罪・グレン・フォードの憎悪、ローキー・ローアングル、煙草の煙、ブラインド、シャドウ、シルエット、上流階級の破滅などなど。ラストが恋愛のハッピー・エンドなのが、たまに傷でしょうか?
それにしても、リタ・ヘイワースは素晴らしかったですね。好きになりそう。
Posted by トム(Tom5k) at 2007年04月23日 23:26
トムさん、こんばんは。リタ・ノワールとは良いえて妙ですね。こと、リタ・ヘイワースに関する限りは最高。例のオペラグローブのシーンは、知らず知らず体が15度程前に傾いていました。
しかしどうも、ドラマとしては評価できないんですよ。良くわからない。でも、30本ほどフィルム・ノワールと呼ばれる作品を観て、このジャンルに限りストーリー構成は二の次なんだなと理解してます。登場人物と雰囲気の良し悪しでノワールの質は決まります。ということで、結局はリタ・ノワール。全くその通り。良い作品なんじゃないでしょうか。
Posted by FROST at 2007年04月24日 22:22
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「ギルダ」
Excerpt: リタ・ヘイワースですよ、ギルダですよ。
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Tracked: 2009-12-06 09:30
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