”Laura”
監督・製作:オットー・プレミンジャー
原作:ヴェラ・キャスパリー
脚本:サム・ホッフェンスタイン/ジェイ・ドラットラー/ベティ・ラインハート
撮影:ジョセフ・ラシェル
音楽:デヴィッド・ラクシン
音楽監督:エミール・ニューマン
出演:ジーン・ティアニー
ダナ・アンドリュース
ヴィンセント・プライス
クリフトン・ウェッブ
ジュディス・アンダーソン
詳しい作品情報はこちら
⇒IMDb(英語)
⇒ローラ殺人事件(1944) - goo 映画
⇒ローラ殺人事件@映画生活
これもフィルム・ノワールの傑作中の傑作。監督のオットー・プレミンジャーはビリー・ワイルダーと同じく1906年オーストリアのウィーン生まれ。正統なフィルム・ノワールの担い手ですね。
映画は、高名な評論家ウォルド・ライデッカー(クリフトン・ウェッブ)とマーク・マクファーソン刑事(ダナ・アンドリュース)が、ローラ(ジーン・ティアニー)殺人事件の真相を追うストーリー。二転三転する複雑なストーリーが最大の売り物なので、詳しく触れるわけにはいきません。
広告会社のクリエイターであるローラは、万年筆の製品評を書いてもらうべく、ウォルドに飛び込みアプローチ。それが縁でウォルドに気に入られてメキメキと頭角を現します。すっかり有名クリエイターとなり、結婚も決まった彼女が週末の夜、自宅で何者かにショットガンで射殺されて。。。
正確には四転するのかな。これだけでもネタバレになりそうですが、実は私絶対もう一転すると思ってたんですねぇ。この作品を見た方は多分後半の展開にずっと引っかかりを感じたんじゃないかと思うんですけど。そう、それですよそれ。
で、気になってIMDbなど調べてみるとやはりいわくつきでした。この作品途中で監督が変わっているそうです。もともとの監督は、『クレオパトラ』(63)でも監督交代の憂き目を見た(というより、莫大な予算オーバーで20世紀FOXをつぶしかかった)ルーベン・マムーリアン。元は製作に専念していたプレミンジャーは、監督を引き継いだときにマムーリアンが考えていたラストを書き換えてしまったらしいですね。マムーリアンが考えていたラストシーンの伏線となる、マクファーソン刑事のある行動が後半への入り口となるシーンにポツンと残ってるんですよ。これは意図的に残したんでしょうか。まあ、ラストシーンとしてはフィルム化されたものの方がずっといいと思いますが、どうも気になります。
しかし、そんなことがありながらも映画としての完成度は高いと思いますよ。ストーリがめまぐるしく変化するわりに、鼻につくようなわざとらしさはないし、強面切れ者・ゲーム好きの刑事ダナ・アンドリュースをはじめジーン・ティアニー、ヴィンセント・プライス(ローラのいい加減な婚約者役)などの俳優陣も良かったと思います。どれも一筋縄ではいかない男たちとローラの間の裏表ありありの人間関係が面白かったですね。
★★★★☆
| ローラ殺人事件 <特別編> | |
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期待していたものが『ツイン・ピークス』の様な世界観だったので、物足りなさを感じたものです。
今考えると、それを期待する時点で間違っていたのですが。
それにしても、そんないわくがあったんですね。知りませんでした。勉強になります。
うーーーん。さてオットー・プレミンジャー監督作品ですか・・・。
「ローラ殺人事件」(44)・・・ジーン・テアニー嬢が最も美しい時期でしたね。「剃刀の刃」(46)では役柄の上で損をしていましたが・・・。(笑)
キャスチングでは男共・・・(敢て、共と云いたい)がキャラを出していた。許婚のヴインセント・プライス・・・自堕落で狡猾な男クリフトン・ウエッヴしかり憎たらしい個性を発揮していた。
この辺の監督の演出は、流石上手いね。作品に厚みと奥行きを感じさせている。
ところでプレミンジャー監督といえば・・・映画少年は真っ先に「帰らざる河」(54)と「悲しみよこんにちは」(57)を思い出します・・・。
「帰らざる・・」は西部劇には欠かせない派手なドンパチはない・・・しかし、一本の河に纏わる人生模様を・・・「人生」そのものを冷徹なタッチで描いていた・・・奥の深い味な大人の作品に仕上がっていた。
また、サガンの「悲しみよ・・」は・・・父の再婚をめぐり揺れ動く娘の心情を甘酸っぱく扱った・・・これも秀作でしたね。
グリーンベイさんのおっしゃる通り、ジーン・ティアニー嬢がとてもミステリアスで一番脂の乗っていた時期の作品ですね。あの帽子、何といった名前だったかな?(私がアップするときまでに思い出しておきます。)ダナ・アンドリュースがローラの絵を見ていたとき、幻のように現れるんですね。
途中で監督交代していたとは知りませんでしたねぇ。1つ賢くなった気がします。(そうなやってFROSTさんの精気を吸い取っているんですよ…ふふふ)
プレミンジャー監督と言えば私は『黄金の腕』でしょうか。シナトラの熱演が良かった。
プレミンジャー監督は『第十七捕虜収容所』で“俳優”として出演してましたね。なんとも威風堂々、憎らしいという風貌でした。実際の彼も暴君として有名だったようですね。
ほぉ、ツイン・ピークスの元だったんですか。殺された娘はやっぱりローラでしたっけ?中途半端に観たので良く覚えていない^^;。
>グリーンベイさん、お待ちしておりました^^。ご旅行だったそうですね。お帰りなさいませ。
ダナ・アンドリュースを初めとして男優陣よかったですよね。全員ローラに掘れちまうあたりがまた。。。
プレミンジャーと言えば私は『悲しみよこんにちは』ですね。ずいぶん前にレビューをアップしていて今見るととんでもなく間抜けなことを書いてますが、ジーン・セバーグの魅力にイチコロの作品でした。
>オショさん、こんばんは。オショさんの行きそうなところに地雷仕掛けてます・笑。(しかし、最近どうも食が細いと思ったらそんなところで吸い取られていたとは・・・)
『第十七〜』ではナチスの収容所長でしたっけ。大したもんだ。『悲しみよ〜』で、ジーン・セバーグがかなり苦労したような話もどこかで見かけましたね<暴君プレミンジャー。