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2006年09月25日

女の顔 1938年/スウェーデン【DVD#116】

womansface.JPG

”EN KUINNAS ANSIKTE”

監督:グスタフ・モランデル
製作:ヴィクター・サヴィル
原作:フランソワ・ド・クロワセット
脚本:イエスタ・スティヴェンス/スティナ・ベルイマン/ラーンヒルド・プリム
撮影:オーケ・ダールクイスト
音楽:エリック・ベントソン
出演:イングリッド・バーグマン/トーレ・スベンベルイ

   詳しい作品情報はこちら
    ⇒allcinema
    ⇒IMDb(英語)



久々のイングリッド・バーグマン作品ですが、こういう役もやっていたのかと感慨深い作品。スウェーデン時代のサスペンス映画です。

金持ちの不倫を嗅ぎつけゆすりを働くグループ。著名な整形外科医の妻を脅すために段取る男たちを、きたない言葉を吐き散らしながら仕切る女ボス。このアンナ・ホルムがバーグマン。

その悪女ぶりだけでもかなりすごいが、おまけに顔の左半分が火傷でケロイド状。アップになるのは1・2回しかありませんが、よく見ると目の下と唇の上がそれぞれ引き攣れており、かなりリアルな特殊メイク。顔の左だけが黄金バットのようになっています(若い人知りませんね、すみません。要は骸骨の醜いやつです)。

肝っ玉の据わった悪女ぶりですが、人の視線を感じると思わず目じりをこするフリをして顔を隠そうとする仕草が出てしまう。このあたりの女心が妙にリアルです。

ハリウッドに渡って『カサブランカ』を撮る4年前、23歳ですから、輝くばかりの美貌を備えている時期にこの役柄。スウェーデンではもう主役級の女優として活躍していたころでしょうに。スターのイメージを何よりも大事にしていた当時のハリウッドではまずありえないことでしょう。

悪人の父親を持ち、火事で顔半分を焼かれて将来の希望をなくし、自分も悪の道に染まったアンナ。整形外科医の妻は金になると踏んで自宅まで乗り込みますが、妻との”商談”中に戻った整形外科医に同情され、手術を受けることになります。こうして、美貌と人間らしい心を取り戻した彼女は、悪党の道から足を洗おうとするのですが・・・・。

という感じで、そこそこのサスペンス作品になっていますが、脚本はもう一息。手術前後のアンナの心理の変化が唐突過ぎて今ひとつ感情移入が出来ませんでした。

悪役トルシュテンのキャラクターもちょっと弱いかなぁ。心を入れ替えて陰謀を阻止しようとするアンナとトルシュテンの駆け引きに今ひとつ緊迫感がでません。

前半の醜いバーグマンが強烈なインパクトなだけに、美しいバーグマンに戻ると共に作品全体から毒気がなくなってしまったのはちょっと残念。

それでもハリウッド以降は絶対見られないバーグマンの姿、一度見ておく価値はあると思います。★★★☆☆


女の顔
女の顔グスタフ・モランデル オーケ・ダールクイスト イエスタ・スティヴェンス

ポニーキャニオン/NECアベニュー 1990-05-21
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posted by FROST at 16:49| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | OLD:その他ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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