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2006年09月05日

大いなる幻影 1937年/フランス【DVD#108】

la grande illusion.jpg
   ”LA GRANDE ILLUSION”

監督:ジャン・ルノワール
脚本:ジャン・ルノワール/シャルル・スパーク
撮影:クリスチャン・マトラ/クロード・ルノワール
音楽:ジョセフ・コズマ
 
出演:ジャン・ギャバン/ピエール・フレネー/
エリッヒ・フォン・シュトロハイム/ディタ・パルロ/
ジュリアン・カレット/マルセル・ダリオ/ジャン・ダステ/ガストン・モド

   詳しい作品情報はこちら
    ⇒allcinema
    ⇒IMDb(英語)


ネタバレ気味です

名作でしょうね。しかし、個人的に「素晴らしき放浪者」からルノワール作品に触れたために、あまりの正統派ぶりに”えっ”って感じがしているのも確か。初球にものすごいフォーク見せられて、二球目も変化球に構えてたらど真ん中のストレートで思わず腰が引けて見逃した、ってそんな感じですか。

捕虜収容所でのフランス将校ボアルデュー大尉(ピエール・フレネー)とドイツ将校フォン・ラウフェンシュタイン大尉(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)の交流が心に残りますね。

貴族としてお互いに尊敬しあいながらも、脱出を図るボアンデューを阻止しようと、ラウフェンシュタインは彼を拳銃で撃ちます。ベッドに横たわるボアンデューを見舞うラウフェンシュタインの心情が悲しくてね、ボアンデューが亡くなった後に、大事にしていたゼラニウムの花を切るラウフェンシュタインの姿は記憶に残る名シーンだと思います。

1937年といえば、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の「望郷」と同じ年の作品。どちらもジャン・ギャバンが出演していますが、彼の魅力は「望郷」の方に軍配が上がるかなと感じました。ここではやっぱりエリッヒ・フォン・シュトロハイムとピエール・フレネーが全然素晴らしい。

それと、脱出のためのトンネル堀りで彫った土を外に捨てて熊手で地ならしするところや、収容所長が捕虜の脱走歴を読み上げるところなんかは、「大脱走」に影響を与えてるみたいですね。

ただし、脱出手段としてトンネル堀りがど真ん中に描かれていた「大脱走」とちがって、トンネル完成直前に他の収容所に移されてしまって、もう一歩で完成だったトンネルがなんの役にも立たないあたりは、やっぱりフランス映画は一筋縄じゃいかないもんだとおかしくなってしまいました。

★★★★☆

世界名作映画全集117 大いなる幻影
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posted by FROST at 00:54| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | OLD:フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この映画はフランス人将校とドイツ人将校の<貴族>としての“誇り”の友情物語ともとれますね。
私としては、そこがあまり気に入らないんですよね。
選びぬかれた<エリート>としての二人の絆ってのが、小市民としてはよう分からんのですよ。
しかし、エリッヒ・フォン・シュトロハイムの演技は素晴らしいの一言に尽きますね。ジャン・ギャバンさえ脇役にしてしまうその存在感。『サンセット大通り』の彼と双璧じゃないでしょうか。
彼が監督した作品を観てみたいですねぇ…。(長いけど…)
Posted by オショーネシー at 2006年09月05日 21:37
>オショーネシーさん
いや、シュトロハイムですよね、やっぱり。心に染み入るような。ホントに素晴らしい。あの、背中をそらせてぐっとあおる酒の飲み方を今度飲み会で真似してみようと思ってます(誰もわからないだろうなぁ)
Posted by FROST at 2006年09月07日 23:51
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