
”Napoleon”
監督: サッシャ・ギトリ
脚本: サッシャ・ギトリ
撮影: ピエール・モンタゼル
音楽: ジャン・フランセー
出演:ダニエル・ジェラン/レイモン・ペルグラン/ミシェル・モルガン/ダニー・ロバン/ダニエル・ダリュー/マリア・シェル/ピエール・ブラッスール/O・W・フィッシャー/ジャン・マレー/イヴ・モンタン/ミシュリーヌ・プレール/アンリ・ヴィダル/オーソン・ウェルズ/エリッヒ・フォン・シュトロハイム/フランソワーズ・アルヌール/ダニー・カレル/ギャビー・モルレー/エレオノラ・ロッシ=ドラゴ/ジャン=ピエ ール・オーモン/ジャン・ドビュクール/ルイ・ド・フュネス
詳しい作品情報はこちら⇒allcinema IMDb(英語)
先日ちょっとした経緯で、京橋のナショナルフィルムセンターに出向いた。久々の劇場観賞であったが、やっぱり大きなスクリーンは良いなと素直な感想。
フィルムセンターでフランス古典映画の特集をやっていることは知っていたが、センターに着くまで作品名はわからず。たまたまやっていたのは、1955年製作の”ナポレオン”。現在、DVD、ビデオではリリースされていない作品なので、貴重なものを観させていただいた。
監督はロシア出身のサッシャ・ギトリ。よく知らない。1910年代後半から1950年代後半にかけて、30本ほどの映画を監督しており、脚本家・俳優としても活躍している。監督としては大掛かりな歴史絵巻に手腕があるらしい。
この作品も、ロケを多用してナポレオンの一生を描いた歴史大作。映画データベースでは3時間を越える長尺と記されているが、鑑賞したのは2時間弱の短縮版であった。どういう経緯で短縮されたのかはわからないが、二時間版でも十分楽しめた。
エピソードを短くつないでナポレオンの生涯を描いているため、ストーリーを楽しむというよりも、”ナポレオンガイドブック”をパラパラとめくっている感じ。したがって、ドラマや俳優に入れ込むというタイプの作品ではなかった。
しかし、面白くなかったかというと案外そうでもない。一つ一つのシーンは丁寧に作りこまれており、コスチュームドラマとしてまずまずだし、戦闘シーンなどのロケはさすがに大規模で一応の見ごたえはあった。
また、ほんの端役で登場する名優たちが豪華で、ジャン・マレーやイヴ・モンタン、オーソン・ウェルズ、エリッヒ・フォン・シュトロハイムなどの名前が見える。特に、ベートーベン役で登場したエリッヒ・フォン・シュトロハイムは、これが最後の映画出演作らしい。
隅々の細かいところに贅を尽くした佳作という感じで、映画館の大スクリーン向きの作品といえる。
ただ、今回の上映は画面下に英語(セリフはフランス語)字幕が出ているためもあり、右側に日本語字幕が出るのだが、ロケが多いため空などで画面上半分は白くなっていることが多く、全体の半分くらいしか字幕が読めずかなり辛かった。
評価は★★★☆☆
よろしくお願いします!


札幌はすっかりクラシック映画をやっているところが無くなってしまいました(涙)
サッシャ・ギトリ、大好きな映画人です。映画は数本しか観ていませんが、これが面白い。
『ナポレオン』は俳優が豪華ですね。う〜ん…是非観てみたい1本です。
確かに東京は恵まれてます。今度、こういう企画もありまして(⇒BOW30:http://bowjapan.com/bow30/index.php)、ジャン・ヴィゴの「新学期・操行ゼロ」(7月25日)などは会社辞めてでも観にいこうと思っています(うそです)。
しかし、さすがオショーネシーさん、サッシャ・ギトリをご存知なんですね。私は、今回はじめて知りました。この作品は、かなり駆け足でナポレオンの半生を追っているためシナリオが忙しく、どのあたりにギトリらしさが出ているのかわかりませんでした。ぜひ、他の作品も観てみたいと思います。