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2006年05月28日

#0071『群衆』フランク・キャプラ監督 1941年アメリカ

長々と更新を中断しておりましたが、再開したいと思います。皆様、何のご挨拶もなくお休みしてしまい、どうも申し訳ありませんでしたm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

前回の続きで、「群衆」から再スタートいたします。更新頻度は以前より少なくなるとは思いますが、改めてよろしくお願いいたします。

meetjohndoe.jpg”MEET JOHN DOE”

監督:フランク・キャプラ Frank Capra
製作:フランク・キャプラ Frank Capra
原作:リチャード・コネル Richard Connell
ロバート・プレスネル Robert Presnell
脚本:ロバート・リスキン Robert Riskin
撮影:ジョージ・バーンズ[撮影] George Barnes
音楽:ディミトリ・ティオムキン Dimitri Tiomkin
音楽監督:レオ・F・フォーブステイン Leo F. Forbstein
 
出演:
ゲイリー・クーパー Gary Cooper
バーバラ・スタンウィック Barbara Stanwyck
ウォルター・ブレナン Walter Brennan
エドワード・アーノルド Edward Arnold
スプリング・バイイントン Spring Byington
ジェームズ・グリーソン James Gleason
ジーン・ロックハート Gene Lockhart

あらすじ
合理化を進める新聞社からクビを言い渡されたアン(バーバラ・スタンウィック)は、最後の担当コラムで命懸けで政府に抗議する架空の男”JOHN DOE”をでっち上げる。クリスマスの夜に市庁舎屋上から飛び降り自殺すると宣言するJOHN DOEに対し読者の反響が殺到、編集長コネルはアンの解雇を撤回して記事の続行を決定し、元野球選手のホームレス、ウィロビー(ゲイリー・クーパー)を雇ってJOHN DOEに仕立て上げる。わずか50ドルの現金が欲しかっただけで、でっち上げに協力したウィロビーだが、彼の記事が掲載されるごとに新聞の売上げは大幅に伸び、JOHN DOEは大衆のヒーローとなっていく。隣人への愛を訴えかけたラジオスピーチがきっかけとなり、JOHN DOEを中心とした市民運動が全米に広がっていくのだが・・・。


みどころ
フランク・キャプラらしいコメディチックな演出が随所に見られ(ウォルター・ブレナンとの野球ごっこは必見)、それが後半のシリアスな展開を引き立てます。クライマックスの全米集会の場で、彼が権力に破れ退場していくシーンは、偽者の仮面がバリバリとはがれていく音まで聞こえるような迫真の名場面。一度動き出したらとまらない大衆の力とそれを操る権力者の憎憎しさ、なすすべもなく破れぼろぼろになっていく主人公の哀れさ。異様な迫力が伝わってきますね。偽者の予期せぬ大活躍とそれに起因する矛盾を丁寧に積み上げて、絶頂に至ったこの場面でこれでもかというほど見事に破壊する。この崩壊の切れ味にフランク・キャプラの手腕をくっきりと観てとることが出来ます。

個人的には
1930年前後のゲイリー・クーパーの美貌(といっていいと思いますが)とプレイボーイぶりは確かにすばらしいのですが、個人的にはどうも中年クーパーに惹かれるようです。この作品のときゲイリー・クーパーは40歳ですが、”真昼の決闘”で見せた例の憂いを帯びたよう目つきがすでに見られますね。40代後半時の浮気や出演作の不振、病気などで人生の苦難を味わった結果身についた憂愁の表情かと思っていたのですがそうではなかったようです。

権力者に負けない大衆の力、利用するものと利用されるものの駆け引きの末に気づく本当の愛など明確なメッセージが伝わってくる作品ですが、個人的にはゲイリー・クーパー扮するJOHN DOEが戦い敗れてから最後に再び希望の光を見つけるまでのくだり、ここにこそこの映画のすばらしさが凝縮されていると思いました。絶望の底で希望の光を見つけ、ついに一人の人間が偽者から本物へと変わっていく時に、彼の見せる憂愁の表情は実に印象的で、ゲイリー・クーパーという役者を強烈に記憶に焼き付けてくれるのでした。


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posted by FROST at 02:18| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(4) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
<40代後半時の浮気や出演作の不振、病気
クーパーは小さな頃からファンだったのですが、彼のプライベートなことは全然知りませんでした。そうかぁ…そんなことがあったんですね。歳を取っても少年っぽい表情をちらりと見せるところがイイんですよねー!
Posted by ぶーすか at 2006年09月16日 08:01
私はゲイリー・クーパーって名前だけ知ってて最近まで出演映画を意識して見たことがなかったんですよね。で、はじめて”クーパー!”ということで見たのが『真昼の決闘』でしたから、あの憂いを帯びた瞳に惹きつけられてしまいました。でも、あの撮影のときにかなり病気(胃潰瘍かなんか)が悪かったらしく、本当に苦しくてああいう表情をしていたという話もあるようですね。
Posted by FROST at 2006年09月17日 10:29
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