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2006年03月09日

#0065『ハリーの災難』アルフレッド・ヒッチコック監督 1956年アメリカ

trouble-with-harry.jpg”THE TROUBLE WITH HARRY”

監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:アルフレッド・ヒッチコック
原作:ジャック・トレヴァー・ストーリー
脚本:ジョン・マイケル・ヘイズ
撮影:ロバート・バークス
音楽:バーナード・ハーマン 
出演:
エドマンド・グウェン
ジョン・フォーサイス
シャーリー・マクレーン
ミルドレッド・ナトウィック
ローヤル・ダーノ

あらすじ
引退した船乗りワイル船長は兎を撃ちに出掛けた森の中で男の死体を発見する。自分が誤って打ち殺したと思い込んだ船長はなんとか死体を埋めて隠してしまいたいのだが、その度に近所の住人が現れてままならない。なんとか画家のサムの協力を得て死体を埋め、ようやく一件落着かと思われたが…。

みどころ
この映画は何かの実験でしょうか?ずいぶん変わった作品でなんともいえない違和感がありますね。森の中に死体が転がってるでしょ、それを何人もの人間が目にします。誰も驚かない。

きれいな景色の中で、だれにも死体らしく扱われることのない死体・・・?  違いますね。

隠そうとか死因を確認しようとかやってるので、死体としては扱われているわけですが、だれも驚きもしないしうろたえもしないところが違和感なのか。

よくわからないので、ちょっと定本を確認してみることに・・・・。

やっぱりそのようですね。”型にはまった映画の通年を打ち破って、すべてコントラストを強調しながら描いてみた”とヒッチコックが言っています。要は、何につけ物事がそれにふさわしいのとは逆のシチュエーションの中で起きるということです。だから、死体があっても誰も驚かないし、ラブシーンはロマンチックな夜ではなく、真昼間の明るい光の中で起こるのだと。

”アンダーステートメント”という言葉も使っていますが、その心は「この上なくドラマチックな事柄を、この上なく軽快に表現すること」ということ。ヒッチコックお気に入りの映画原理なんですって。アンダーステートメントが冴え渡った本作はヒッチコック監督のとりわけお気に入りの作品ということでした。

個人的には
うーん、まだまだこの映画を独自解釈できるだけの力量はないですねぇ・笑。それほど、変わった作品です。この作品を評して”オトボケ”という表現が散見されますが、”オトボケ”というような明るいニュアンスよりももっとブラックなものを感じるのですが。景色がきれいで、登場人物がしゃれているだけに余計起きている物事の異常さが怖いです。特に、シャーリー・マクレーン扮するジェニファーが、おかしいでしょやっぱり、異常ですよね。それに、普通に恋する画家のほうがもっと異常という気もしますが・・・。こんな、アブな映画を作ってしまうヒッチコックはやっぱり偉大。

ちなみに、シャーリー・マクレーンはこの作品がデビュー作。”はでなおばさん”のイメージしかありませんでしたが、なかなかよし^^

おすすめ度
★★★☆☆

次回は、西部劇のほうに行って、グレース・ケリーの出世作となった”真昼の決闘”






ハリーの災難
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posted by FROST at 22:57| 埼玉 ☁| Comment(7) | TrackBack(1) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
●そういえば、映画ブログ(ブログ村)のクリック張り替えた方がいいみたい。左下のマイプロフィールから張りなおさないとポイント洩れがあるみたいです。多分、3月にお知らせメール来てると思うけど。
Posted by moviemania1999 at 2006年03月10日 16:21
これ....何度見ても寝てしまいオチがわからずじまいです...。どうしましょう?
Posted by かよちーの at 2006年03月10日 22:02
> moviemania1999
いつもお世話様です。そうですか、全然見落としていました。早速張り替えさせていただきました。ありがとうございます^^

>かよちーのさん
「え、これってどうなるの?この人死ぬの?え?」とか、映画の間中話しかけてくる友達と一緒に観る。(あ、うちのかみさんだ^^;)
Posted by FROST at 2006年03月11日 03:04
TB致しました。
映画館で観た時は、紅葉の余りの美しさとどぼけた笑いに膝を打ちましたが、TVではやはり日常と非日常のコントラストに乗り切れない部分が出てきます。
幸運にもこの類のブラック・ユーモアが私の肌に合いますが、本質的に文化の違う日本人には理解できない人が多いようです。
Posted by オカピー at 2006年03月19日 17:48
オカピーさま
どうもいつもありがとうございます。
確かに、かなりこのブラックさは気になりますねぇ。今のところはまだ私にとってなぞの一本ということにしておきます・笑
Posted by FROST at 2006年03月21日 00:38
うーん。これはほんと、評価が分かれるかもしれませんね。私自身、1回目見た時は
?いまいち、のれなっかたんです。なんだろう、こう・・・変な感じ。あまり面白くなかったですねえ。
でも、2回目見た時はなんかとても面白くて
不思議と笑えたりして・・・。でも、
どうしてそんなに変化したのか自分でもわからない。
そこがヒッチコックの凄さなんでしょうか?ほんと、よくわからない。だから、また見てみたら、また変わるかもしれません。でも2回目見た時は面白く感じましたなあ・・・。なんか不思議な映画です。
Posted by sesiria at 2006年09月27日 21:29
>sesiriaさん、確かにあまりうまく表現できないのですが、この映画との間合いがつかめないというか、自分とこの映画の間に緩衝材があって、映画の中で何かが起きてもすぐに響いてこないし、ぐっと気持ちを入れても通じないしって、無理やり表現してみるとそういう感じでしたねぇ。しかし、これは二回目見てみないといけませんね。ちょっと、変わってるけど素敵な映画には違いない(と思う)ので、私もぜひ魅力をつかみたいと思います。
Posted by FROST at 2006年09月28日 23:37
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映画評「ハリーの災難」
Excerpt: ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1956年アメリカ映画 監督アルフレッド・ヒッチコック ネタバレあり
Weblog: プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
Tracked: 2006-03-19 16:30
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