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2006年03月05日

#0063『裏窓』アルフレッド・ヒッチコック監督 1954年アメリカ

rear-window.gif
”REAR WINDOW”

監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:アルフレッド・ヒッチコック
原作:コーネル・ウールリッチ
脚本:ジョン・マイケル・ヘイズ
撮影:ロバート・バークス
音楽:フランツ・ワックスマン
 
出演:ジェームズ・スチュワート
   グレース・ケリー
   レイモンド・バー
   セルマ・リッター
   ウェンデル・コーリイ


あらすじ
フォト・ジャーナリストのジェフリーズ(ジェームズ・スチュアート)は左足を骨折してアパートから動くことが出来ない。暇つぶしに部屋の窓から向かいのアパートの住人たちを観察していたが、仲の悪い中年夫婦の妻がある日を境に姿を消す・・・。

みどころ
主人公のジェフは、車椅子に釘付けの状態。物語はこのジェフの目を通してすべてが語られるため、観客もジェフと同じく一歩も部屋から出ることがありません。彼が外の世界と接するための唯一の方法が、裏窓から双眼鏡と望遠レンズでのぞくこと。

中年夫婦の妻が姿を消すまでは、「裏のアパートの世界」はジェフとは全く関係がないわけで、その意味ではテレビを見ているのと同じ。セクシーな美女を眺めてニヤついてみたり、寂しい独身女にちょっと同情してみたり、こちら側も気ままに接していれば済む一方的な関係です。

しかし、妻の失踪をきっかけに徐々にジェフと「裏のアパートの世界」に接点ができ、裏のアパートの世界は一方的な観察の対象から働きかける対象に変化してきます。

とはいえ、彼は車椅子から動けないため、「裏のアパートの世界」に働きかけるのは恋人リサと家政婦ステラ。一方的な観察のための道具であった双眼鏡や望遠レンズとは違い、リサやステラは怪しい夫婦の住所氏名を調べたりいわくありげな花壇を調べたり、積極的にアクセスすることが出来ます。

アクセスするたびに、ほうっておけば何も関係がなかったはずの世界とジェフの接点がだんだん大きくなっていきますよね。

でも、そこで起きていることがもし本当ならば、それはジェフの身に大変な危険を及ぼしかねないことなのです。

ああ、あんまりちょっかい出すと恐ろしいことになるかもしれないのに。。。
もし、気づかれたらこちらは逃げることもなにもできないのに。。。

そのあたりのムズムズするような居心地の悪さがなんとも言えず良いのです。

そして、「裏のアパートの世界」の怪しい夫(レイモンド・バー)がこちらに気づき視線を向ける瞬間。部屋から動かないカメラの閉塞的な映像の中に1時間40分にわたって充満していく居心地の悪さがパンパンに盛り上がって、それが一気に具体的な恐怖に姿を変えるこの瞬間が、あらためてヒッチコックのすごさを思い知らせてくれます。(レイモンド・バーは、このシチュエーションではこれしかないというくらい悪そうで怖そうな顔で最高)

個人的には
50年代半ばに作られたグレース・ケリーの3本の作品。もちろんグレース・ケリー本人も素敵ですが、衣装がいいですね。今回も初登場のときに彼女が来ている黒いノースリーブと白いスカートのドレスがすばらしい。衣装をデザインしたイーディス・ヘッドについては名前くらいしか知りませんでしたが、研究してみようと思います。


おすすめ度
★★★★☆

次回もう一本ヒッチコックで、泥棒成金。




裏窓
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posted by FROST at 03:48| 埼玉 ☀| Comment(24) | TrackBack(7) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、5011といいます。

懐かしいです。「裏窓」
学生の頃、ヒッチコック作品のリバイバルがあって、「めまい」「ロープ」「ハリーの災難」などを映画好きの友人と観にいきました。

『ヒッチコック/トリュフォー』でしたっけ?
あの分厚い本も読んだなあ。

個人的に好きなヒッチ映画は
「海外特派員」
ビデオで何回も見て、今でもテーマ曲を口ずさめるくらいです。

また懐かしい映画の話を見にお邪魔しますね。
Posted by 5011 at 2006年03月05日 12:42
5011さん、はじめまして。『ヒッチコック/トリュフォー』読んでますよ^^。自分の感じ方と全く違っていたりもします(しょっちゅう)けどね。それはそれとしていい本ですよね。
Posted by FROST at 2006年03月06日 01:09
TBありがとうございます。
イーディス・ヘッドについては、泥棒成金の映像特典があります。(でもちゃんと観ていない)
デザイン画はヘタみたいなことは言ってましたよ〜。
Posted by かよちーの at 2006年03月06日 12:13
裏窓!実はなぜか毎回途中までしか見ていない映画・・・。しかもなぜ途中までなのかも覚えていないという。。。たまに思い出すとラストが気になるんですよね。今度ちゃんと見てみます^^;
Posted by JEMINI-B at 2006年03月07日 01:31
>かよちーのさん
見ましたよん。イーディス・ヘッドの映像特典。友達のデッサンを買い取って求人に応募したとか。あの髪型とサングラスは一度見たら絶対忘れませんね。

>JEMINI-Bさん
お、寝ちゃいますか、もったいない・笑。睡眠十分とってから、一回ラストまで観たほうがいいと思いますよぉ。
Posted by FROST at 2006年03月09日 23:09
寝てしまってるんじゃなくて今の時点でなんで過去に途中までしか見てないのか思い出せないんです(笑)
Posted by JEMINI-B at 2006年03月10日 00:33
あら、そういえばどこにも寝てるとは書いてなかったですね、これは失礼!・笑
Posted by FROST at 2006年03月10日 00:58
TB致しました。
わがブログにて密かに進められているヒッチコック大特集はこのところ日曜日掲載としていましたが、「ダイヤルMを廻せ」と連続掲載する為に土曜日にUPしました。
グレース・ケリーを一番光らさせたのは、ヒッチコックですね。彼女がモナコ妃にならなければずっと起用し続けたかもしれません。グレースの「北北西」も観たかったなあ。
Posted by オカピー at 2006年03月26日 01:15
オカピーさん、こんばんは。
ホントにそうですね。ジェームズ・スチュアート&グレース・ケリーの北北西に〜などずいぶん違った趣になたtでしょうね・笑 
Posted by FROST at 2006年03月28日 01:02
こんにちは。
グレース・ケリーの衣装が素敵でしたよね。
その衣装に身を包んだ彼女もエレガントですてきでした。
室内から一歩も出ていないのに、引きつけられるあの映像。やっぱりヒチコックは凄いと思いました。
Posted by shake at 2006年05月11日 13:46
Shakeさん、お返事大変遅くなりました。裏窓の衣装を担当したイーディス・ヘッドはずいぶん研究熱心かつ自分の能力をアピールすることに工夫を凝らした人のようです。彼女の才能と努力が見事なグレース・ケリーの衣装に凝縮されていましたね。すばらしいです。
Posted by FROST at 2006年05月28日 22:55
良い作品でしたね!ジェームス・スチュアートもグレース・ケリーも品があって
実にいい。衣装も素敵でした。
あの犯人役の人、ぺりー。メースンとか
アイアンサイドに出てた人ですよね。
Posted by sesiria at 2006年09月12日 18:47
>sesiriaさん
あ、そうなんですか(ペリー・メイソン→アイアンサイド)。全然知りませんでした。sesiriaさん、かなり古い映画にお詳しいようですね。ぜひいろいろと教えてください^^。
しかし、本にもなってますけど、本当に奥さん殺されたんでしょうかね。あの、ジェームズ・スチュワートがうたた寝している間にペリー・メイスンと一緒に出て行った黒服の女はなんだったんだろう・・。
Posted by FROST at 2006年09月13日 01:23
 FROSTさん、こんにちは。

 おぉ〜っ、さすがですね、こんなにヒッチコックの記事があるなんて!

私も今回「裏窓」について載せました、よかったらいらして下さいね〜!
Posted by ルーシー at 2006年10月28日 03:17
ルーシーさん今晩は。ヒッチコックはアメリカ以降の作品は結構観ました。ホントはコンプリートしたいんデすけど、なかなか手に入らないものがあるんですよね。ブログお邪魔します^^
Posted by FROST at 2006年10月29日 01:42
FROSTさん、私の記事へもコメントありがとうございました。

 >1954年以降10年程のヒッチコック作品は
 >本当に名作ぞろいですよね
 そうですね、「めまい」や「北北西に〜」、「サイコ」なんてヒッチコックを知らない人でもタイトルを知っているという名作ですね。

 「裏窓」の何気ないシーンもとても計算されて凝っていて、なるほどセットだからこそ出せるリアリティなのかも知れませんね。
今後も映画の記事のおりにはまたお邪魔しますので、どうぞ宜しくお願い致します〜!

Posted by ルーシー at 2006年10月29日 03:12
ごく普通のアパートの風景の中で犯罪が行われているって感じが
すごく強調されていて怖かったです。
怖さの中にも笑いもあって、
私の中ではヒッチコック作品でかなり上位です!
Posted by 奈緒子 at 2007年01月22日 16:35
奈緒子さん、どうもどうもようこそお越しくださいました。
ユーモアと恐怖のミックスってヒッチコックミステリーの二大要素ですよね。奈緒子さんがおっしゃるとおり、『裏窓』はその点で最高の作品だと思います。
たくさんコメントいただいているのですが、今日一気に全部お返事が出来ないので明日必ずお返事しますね。
こちらのブログからリンクさせていただきました。今後もよろしくお願いします。
Posted by FROST at 2007年01月24日 02:42
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Posted by eqokGQONlgxAxANTuJE at 2012年08月06日 04:39
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Posted by WaNwFpgklNNgKCQzy at 2012年10月29日 00:50
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Posted by cBZCNwfFcMQKuwzSdY at 2012年11月02日 14:36
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Posted by gTgNNIKtDDhim at 2012年11月03日 02:43
Posted by uPJrJONKalf at 2012年11月03日 09:44
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