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2006年02月12日

#0057『白昼の決闘』キング・ヴィダー監督 1946年アメリカ

Duel in the Sun.jpg
”DUEL IN THE SUN”

監督: キング・ヴィダー King Vidor
製作: デヴィッド・O・セルズニック David O. Selznick
撮影: リー・ガームス Lee Garmes
    レイ・レナハン Ray Rennahan
    ハロルド・ロッソン Harold Rosson
音楽: ディミトリ・ティオムキン Dimitri Tiomkin
 
出演: グレゴリー・ペック Gregory Peck
    ジョセフ・コットン Joseph Cotten
    ジェニファー・ジョーンズ Jennifer Jones
    ライオネル・バリモア Lionel Barrymore
    リリアン・ギッシュ Lillian Gish
    シドニー・ブラックマー Sidney Blackmer
    ハリー・ケリー Harry Carey


あらすじ
インディアンと白人の混血娘パールは、父親が刑死したことにより父の昔の恋人ローラ・マカンレイ(リリアン・ギッシュ)のもとに引き取られる。マカンレイ家には、実直な長男ジェシー(ジョセフ・コットン)と放蕩の次男ルート(グレゴリー・ペック)がいた。パールは、ジェシーのやさしさを愛しながらも、強引なルートに惹かれていく。おりしも西部は鉄道黎明期、牧場への鉄道敷設をめぐってマカンレイ家とパールの運命は大きな変わっていく。

みどころ
ジェニファー・ジョーンズの演技。なぜ兄を愛しながら弟になびいてしまうのか、女心はよくわかりませんが、そんなことはどうでもよいのであって、ジェニファー・ジョーンズの演技はいかにも強烈。喜怒哀楽すべてにわたって演技過剰かとも思えますが、浮気相手ともども夫に撃ち殺される多情な母親から生まれた混血娘という設定になっているのでそれを意識してのことでしょうか。他の作品で彼女がどのような演技をするのかは別途自分の目で確かめてみたいと思います。ともあれ、強烈な彼女の演技は癖のあるご馳走のような感じで、はじめは鼻につきますがだんだん慣れて馴染んでくるとおいしくなります。

特に印象に残るのは、彼女の眼。インディアンとの混血という役柄ゆえ肌を浅黒くしているのですが、夜や室内の暗い画面の中から眼(白眼の部分)だけがくっきり。その中でも彼女の顔を上側から撮影しているショットがいくつかあり、上目遣いの表情がパールの情念の深さをそのまま画面に映し出しているようで印象的です。三人の有名な撮影監督がこの作品に参加していますが、だれがこのショットを撮ったのか知りたいですね。

セルズニックが第二の”風と共に去りぬ”を狙っただけあって主役以外のキャストも豪華な作品ですが、兄弟の父母ライオネル・バリモアとリリアン・ギッシュが演じるマカンレイ夫妻もすばらしい。ジェニファー・ジョーンズの演技が強烈なだけに、リリアン・ギッシュの上品で押さえの利いた演技が程よい中和剤となって映画全体のバランスをとっています。特にリリアン・ギッシュ演じるローラが亡くなるシーン。憎憎しく振舞ってきたバリモア演じるマカンレイの涙と、そんな彼を励ましながら死んでいくローラ。二人の動作・せりふひとつひとつに納得できるという感じ。ベッドから必死に起き上がり夫のに寄り添うリリアン・ギッシュの演技はよく出来たサイレント映画の一場面を観ているようです。

そして、最大のみどころはラストシーン。2時間にわたる愛憎の集約はあまりにも陰惨であまりにも衝撃的。詳しく内容はかけませんが、ジェニファー・ジョーンズの表情がですね、別人かと思うほどに変わるんですよ。憎しみから愛情の表情に。”決闘:DUEL”と銘打たれていながらおよそ西部劇における決闘らしくはありませんが間違いなく記憶に残る名シーンだと思います。

個人的には
追いかけているグレゴリー・ペック、悪役もなかなかさまになってましたね。前回レビューの”紳士協定”では、きれい過ぎる二枚目役が鼻について、本当のところは演技の幅がないために型にはめたような正義漢の役しか出来ないんじゃないの?と斜に構えて観ていたのです。結局この作品でも二枚目としてラストシーンを迎えるものの、感情の赴くまま突っ走るアクの強いルート役は彼の違う一面を見せてくれて安心しました。

おすすめ度
★★★★☆

あと二本グレゴリー・ペックを観てみたいと思います。やっぱりこれははずせない”ローマの休日”とアカデミー主演男優賞に輝いた”アラバマ物語”。まずは、次回”ローマの休日”から。

※通常(500円以外)のDVDは現在中古以外入手できないようです。500円DVDはキープとファーストトレーディングから発売中(左サイドバーの500円DVDリスト参照)。画質・音質に特に重大な問題はありません。

POSTER
Duel in the Sun


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posted by FROST at 23:01| 埼玉 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
グレース・ケリーが出ているのは「真昼の決闘」なんですね。なんかタイトルが似ていますねえ。(原題では全然ちがうと思いますけど)
Posted by かよちーの at 2006年02月13日 20:39
”の決闘”で、allcinema検索してみると61本も出てきてびっくり。
Posted by FROST at 2006年02月13日 23:01
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