新ブログ『川越名画座』に引っ越しました。さらに充実した内容で運営していますので、ぜひご訪問ください。

2006年02月10日

#0056『紳士協定』エリア・カザン監督 1947年アメリカ

gentlemansagreement.gif”GENTLEMAN'S AGREEMENT”

監督: エリア・カザン Elia Kazan
製作: ダリル・F・ザナック Darryl F. Zanuck
原作: ローラ・Z・ホブソン Laura Z. Hobson
脚本: モス・ハート Moss Hart
撮影: アーサー・C・ミラー Arthur C. Miller
音楽: アルフレッド・ニューマン Alfred Newman
 
出演: グレゴリー・ペック Gregory Peck
    ドロシー・マクガイア Dorothy McGuire
    ジョン・ガーフィールド John Garfield
    セレステ・ホルム Celeste Holm
    アルバート・デッカー Albert Dekker
    ジェーン・ワイアット Jane Wyatt
    アン・リヴェール Anne Revere
    ディーン・ストックウェル Dean Stockwell


ネタバレ注意!

あらすじ
妻に先立たれた人気ルポライターのフィル(グレゴリーペック)は、ある出版社に請われてニューヨークに移り住むことになった。出版社社長の姪キャシー(ドロシー・マクガイア)の発案により、反ユダヤ主義に関する記事を書くことになるが、執筆は難航。行き詰っフィルは自らユダヤ人だと偽り、周囲の反応を伺おうとするが、予想もしなかったほどのユダヤ人への偏見を目の当たりにする。愛し合い結婚を誓ったキャシーでさえ、自ら意識することなくユダヤ人を偏見の目で見てしまう。

みどころ
正統派社会ドラマ。テーマが1700年続く反ユダヤ主義ですから重いです。あからさまにユダヤ人差別を行う者たちよりも、それを黙って見ているだけで何もしないほうがよほど罪深い。という主張には納得感があります。ユダヤ人になりきることで出始めてその事実を痛感する、しかもそれを愛する者から思い知らされるというストーリーも秀逸ですね。

それを、自ら意識しないまま実証してしまうことになるドロシー・マクガイアに、冷静にそのことを気づかせる友人デイブ(ジョン・ガーフィールド)の演技は実にすばらしいと思います。デイブ役のジョン・ガーフィールドは、ユダヤ人であることの誇りや苦しみ、反ユダヤ主義の存在を事実として受け止めながら、決してそれに屈しない強い男、という感じが無骨な顔立ちや自信に満ちた言動から滲み出してますね。

ガーフィールドのほかにもこの作品、フィルの母親(アン・リヴェール)や息子(ディーン・ストックウェル)、フィルの同僚アン(セレステ・ホルム)など、脇役陣が渋くまとまっていて感じいいです。

で、オチは主役の二人が今ひとつね。。ということですが、ドロシー・マクガイアはまだいいんですけど、肝心のグレゴリー・ペックが・・・。ヒッチコックの二作品(”白い恐怖”、””パラダイン夫人の恋”)では、線が細いのなんのといいましたが、相手にぐっと押し込まれたときに、目が泳いでふらふらっと行っちゃう感じがして、ああなんて弱々しいんだろう、横にいる女性に守られてるなぁと。”大いなる西部”では、周囲の誤解をものともしない芯の強さを見せてくれて、お、結構いろんな役柄演じられるじゃないかと思わせてくれたのですが。

この作品ではかなり一本調子な感じですね。シナリオにも若干無理があるように感じます(一瞬でユダヤ人になりきりすぎだよ)が、なんかこうとっかかりがないというかそんな感じ。うまい表現が出来ないのですが。何の混じりけもない正義漢というのがどうも、要は共感できる演技が見られなかったということで、残念。

個人的には
やっぱりまた、グレゴリー・ペックがわからなくなってきましたね。巧妙な演技べた・・・?
もう少し観てみましょう。

おすすめ度
★★★☆☆

次回は、”白昼の決闘”。グレゴリー・ペック、悪役のようです。




紳士協定
紳士協定グレゴリー・ペック エリア・カザン ドロシー・マクガイア

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-02-04
売り上げランキング : 31,876
おすすめ平均star


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


POSTER


banner_02.gifにほんブログ村 映画ブログへ
よろしくお願いします!

アクセス解析
posted by FROST at 23:59| 埼玉 🌁| Comment(2) | TrackBack(2) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
見終わって何かすっきりしないのは、エリア・カザン監督自身も認めているように、この映画の「上から見下ろす視点」を敏感に感じ取っているからかもしれませんね。
Posted by まいじょ at 2006年09月18日 12:55
>まいじょさん
コメントありがとうございます。上から見下ろすようなそういう感じしますね。確かに。エリア・カザン監督の『欲望というなの電車』などは大好きなのですが、この作品はちょっと・・・って感じですかね。
Posted by FROST at 2006年09月19日 00:15
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

紳士協定
Excerpt:  エリア・カザン監督が、反ユダヤ主義(ユダヤ人差別)の本質を鋭く描いた社会派ドラマです。  グレゴリー・ペックは、ライターで、反ユダヤ主義を暴く記事を一流雑誌から依頼されました。この難しいテーマ..
Weblog: お楽しみはこれから!
Tracked: 2006-09-18 12:46

(今日の映画)紳士協定
Excerpt: 紳士協定 (1947/米) Gentleman's Agreement
Weblog: Kozmic Blues by TM
Tracked: 2006-09-20 16:22
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。