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2005年12月31日

#0040『哀愁』マーヴィン・ルロイ監督 1940年アメリカA

waterloo bridge.jpg  
”WATERLOO BRIDGE” 

  監督: マーヴィン・ルロイ Mervyn LeRoy
  製作: シドニー・フランクリン Sidney Franklin
      マーヴィン・ルロイ Mervyn LeRoy
  原作: ロバート・E・シャーウッド Robert E. Sherwood
  脚本: S・N・バーマン S.N. Behrman
      ハンス・ラモウ Hans Rameau
      ジョージ・フローシェル George Froeschel
  撮影: ジョセフ・ルッテンバーグ Joseph Ruttenberg
  音楽: ハーバート・ストサート Herbert Stothart
  出演: ヴィヴィアン・リー Vivien Leigh
      ロバート・テイラー[俳優] Robert Taylor
      マリア・オースペンスカヤ Maria Ouspenskaya
      ルシル・ワトソン Lucile Watson
      ヴァージニア・フィールド Virginia Field
      レオ・G・キャロル Leo G. Carroll

    
ネタバレ注意

「私は彼女を捜し続ける。だが見つかることはない・・・」    

第一次大戦下、公演でロンドンを訪れているバレリーナのマイラ。空襲を逃れて避難した防空壕で陸軍大尉ロイと親しくなり恋に落ちる。ロイの休暇はわずか二日間。その間に結婚しようとする二人だが、わずかなタイミングで式をあげることができず、ロイは緊急召集で前線へと呼び戻されていく。バレエの公演よりロイとの別れの時間を優先したマイラはバレエ団を解雇され、親友キティとともに新しい生活を送ろうとするが仕事は見つからない。苦しい生活を続ける彼女の元にロイ戦死の報せが届くが・・・。

10年ぶりで観ました。何回目でしょう。さすがにこの映画は主要なシーンとか台詞をよく覚えていました。隅々まで覚えているといってもいいくらい。わかっていてもやっぱり感動するんですよね。いい映画です。

マイラ役のヴィヴィアン・リーはこのとき27歳。前年の39年には”風と共に去りぬ”で、スカーレット・オハラを演じてアカデミー主演女優賞を受賞。ローレンス・オリヴィエとの熱愛さなかでもあり、彼女の絶頂期といえます。幸せそうに笑う表情や不幸のどん底で涙する表情など、とにかく感情表現が豊かですばらしい。ラスト近くの橋の上で魂の抜け殻のようにたたずむ彼女が、徐々にある決意に向かっていくときの表情の変化は必見。

前回レビューの”アンナ・カレニナ”のヒロイン・アンナと同じくマイラも罪の意識にさいなまれて悲劇の運命をたどるわけですが、アンナの場合はあくまで自分の意思でとった行動に対する罪悪感。ほかの選択肢もあったのではないかと思います。

一方マイラの場合は、もちろん自分の意思もあるのですが、本人がいかんともし難い運命のいたずらによって追い詰められていきます。それだけに、幸せを求める気持ちと罪悪感のはざ間で葛藤するマイラの姿は悲しい。ついにロイの母親に真実を告白してロイの元を去っていく、その姿を観ている側も彼女の心情にシンクロして涙してしまうわけです。ああかなし。ああかなし。

ロイを演ずるのはロバート・テイラー。甘い二枚目ぶりがお金持ちの坊ちゃんにぴったりですね。このロイ・クローニン大尉、とにかく自分の感情にストレートで鈍感でのんき。マイラがどれだけ苦しんでいてもまったく気づかず一人舞い上がっているところが観ていてやきもきするわけですが、こののんきさとの対比でヴィヴィアン・リーの迫真の演技がより冴えわたるかと思えばそれもまた良しです。

ということで、評価はもちろん星5つ★★★★★

※この作品は、コスミック・キープ・ファーストトレーディングの3社から500円DVDが発売されています。画質・音質に特に問題はないようです。

次回は、”哀愁”を買いに行って見つけた”美女ありき”。ヴィヴィアン・リー&ローレンス・オリヴィエ。夫婦で主演の1940年の作品です。




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posted by FROST at 11:57| 埼玉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | OLD:アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
宝石のように美しい映画でした。
主演の二人もとても綺麗で、内容も悲恋ですが人の心の美しさが描かれていて
今の時代であればこそなおいっそう
輝きを放つ映画です。こういう映画を
もっと見たいなあ。
Posted by sesiria at 2006年09月12日 18:51
>sesiriaさん
”宝石のように美しい”とはまさにおっしゃるとおり♪この映画一本でヴィヴィアン・リーは私の女優ランキングNo.1に位置しています。はじめて見たクラシック映画もこの作品でした。いやー、また見たくなってきた。
Posted by FROST at 2006年09月13日 01:26
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