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2005年12月24日

#0038『舞踏会の手帖』ジュリアン・デュヴィヴィエ監督 1937年フランス

UN CARNET DE BAL.jpg
”UN CARNET DE BAL ”

監督: ジュリアン・デュヴィヴィエ Julien Duvivier
脚本: アンリ・ジャンソン Henri Jeanson
撮影: ミシェル・ケルベ Michel Kelber
    フィリップ・アゴスティーニ Philippe Agostini
    ピエール・ルヴァン Pierre Levent
音楽: モーリス・ジョーベール Maurice Jaubert
出演: マリー・ベル Marie Bell
    フランソワーズ・ロゼー Francoise Rosay
    アリ・ボール Harry Baur
    フェルナンデル Fernandel
    ルイ・ジューヴェ Louis Jouvet
    ピエール・リシャール=ウィルム
    ガブリエル・フォンタン Gabrielle Fontan
    シルヴィー Sylvie
    ピエール・ブランシャール Pierre Blanchar


「旧友がどう暮らしているのか、考えません?」「どう変わったかなら」

夫を亡くしたクリスティーナは子供も友人もなく一人ぼっちになってしまった。遺品整理をしていると、偶然彼女が16歳の初舞踏会のときの手帖を見つける。その手帖には彼女にダンスを申し込み愛をささやいた男たちの名前が。見失ってしまった自分の生き方を見つけるために、20年前に一夜の舞踏会を過ごした男たちを訪ね歩くことにした彼女。しかし20年の月日を経て彼らの境遇も大きく変わっていた・・・。


ようやくPCトラブルも一段落ついてレビューを書けるようになりました。予定ではフェリーニの81/2でしたが、新しいPCでDVDを見れるようになったのがうれしくて、DVDで持っている本作になびいてしまいました。VHSの81/2は・・・無期延期。

この映画、いいですね。主人公のクリスティーヌが、昔の男たちを訪ね歩くオムニバス形式になっていますが、ひとつひとつのエピソードが実によいドラマに仕上がっています。それぞれの男たちは彼女との出会いを引きずっていたり完全に忘れていたりしますが、共通しているのは、ものすごく変わってしまっていることと、彼女との再会が人生の転機になること。

自分ごとで考えると20年前というと社会人になったばかりですか。それからずいぶんといろんなことをやってきましたが、中に自分に都合よく受け流してきたことややり過ごしてきた事、目をつぶってきたことなどもやっぱりたくさんあります。当時ひと時でも想いを寄せた女性が突然現れたら。しかも、彼女は昔と変わらず美しかった(少なくとも自分にはそう見えた)ら。昔の純粋でいろんなことに夢を持っていた自分を思い出すでしょうね。このままじゃいけないなんて思うかもしれませんね。クリスティーヌと再開する男たちも、彼女を通して昔の自分と対面することで人生の転機を迎えたのかもしれません。

それぞれの男たちを演ずる男優陣はすばらしく個性的で、詩の朗読がうまいロマンチストで今はギャングのボスになってしまったルイ・ジューベや、彼女を昔と同じダンスパーティにエスコートする手品のうまい美容師フェルナンデルなど風貌・演技ともに個性的な名優がそろっています。

この映画、それぞれのドラマがよくできているだけに、かえって一本の作品としてどう落とすのかなと心配にもなったのですが、”そうきたかっ”という感じでいいラストシーンでした。彼女の将来にも光が差した感じでほっとしました。

評価は星5つ★★★★★

次はもうひとつデュヴィヴィエ監督で”アンナ・カレニナ”1948年の作品ですね。

舞踏会の手帖
B000068RHKマリー・ベル フランソワーズ・ロゼー ルイ・ジューヴェ

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posted by FROST at 01:43| 埼玉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | OLD:フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。これは私も好きな作品の一つです。
何せ当時のフランス映画を代表する名優のオンパレードですから。
特にフランソワーズ・ロゼーやピエール・ブランシャールの狂気をはらんだ演技が印象に残っています。
不幸な結果に終わるエピソードが多い中で,最後に馬面のフェルナンデルがホッとさせてくれるのがミソかもしれませんね。
Posted by ジューベ at 2005年12月25日 22:52
これ、オチを忘れて最低2回は観ているはずなのに記憶が...。勉強しなおします。
Posted by かよちーの at 2005年12月27日 23:25
>ジューベさん
それぞれの俳優の演技よかったですよね。「ほー、これがジューベさんのHNの由来になったルイ・ジューベか」とまじまじと・笑
>かよちーのさん
あはは、かよちーのさんらしくて爆笑^0^
Posted by FROST at 2005年12月27日 23:59
この作品は、私はフランス映画の中で一番好きな作品です。

旅の道中、ずっと過去と現在が交錯して、様々な出会いが有りますが、失望しかそこには存在しない。
そんな中で、ラストに主人公が未来を手に入れ、希望を持つ、そんなラストが大好きでした。

ジューベの演技は凄いですね、「どん底」と言う作品を見ると、感嘆します。
Posted by NOBI at 2006年02月10日 20:26
NOBIさん、コメントありがとうございます。
ほんとに、ラストシーンは良かったですね。すごく安心できたというか。どん底、チェックしておきます^^
Posted by FROST at 2006年02月11日 16:59
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