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2005年12月17日

#0037『甘い生活』フェデリコ・フェリーニ監督 1959年イタリア・フランス

La Dolce Vita.jpg”LA DOLCE VITA ”

監督:フェデリコ・フェリーニ Federico Fellini
製作:ジュゼッペ・アマト Giuseppe Amato
   アンジェロ・リッツォーリ Angelo Rizzoli
原案:フェデリコ・フェリーニ Federico Fellini
脚本:フェデリコ・フェリーニ Federico Fellini
   エンニオ・フライアーノ Ennio Flaiano
   トゥリオ・ピネッリ Tullio Pinelli
   ブルネッロ・ロンディ Brunello Rondi
撮影:オテッロ・マルテッリ Otello Martelli
音楽:ニーノ・ロータ Nino Rota
出演:マルチェロ・マストロヤンニ Marcello Mastroianni
   アニタ・エクバーグ Anita Ekberg
   アヌーク・エーメ Anouk Aimee
   バーバラ・スティール Barbara Steele
   ナディア・グレイ Nadia Gray
   ラウラ・ベッティ Laura Betti
   イヴォンヌ・フルノー Yvonne Furneaux
   マガリ・ノエル Magali Noel
   アラン・キュニー Alain Cuny
   ニコ Nico


「以前は野心もあった。今はすべてを忘れつつある」

文学の道を志し、ローマにやってきたマルチェロは夢もかなわず新聞にゴシップ記事を売って暮らしている。一途に彼を愛する恋人エンマがいながら、大富豪の娘マッダレーナ、米国のグラマー女優シルビアなどと上流階級の退廃的なくらしに浸る毎日。妻と子供をこよなく愛する友人スタイナーの自殺を契機にますます乱痴気騒ぎに没入していく。

アメリカ映画が取り上げるテーマには、何かの目的を追求しようとする力強さがあり、日本の映画のそれにはストイックさがあります。が、ヨーロッパの映画には、というよりこの映画にはそういう”人間としての正しい行い”みたいなものが、見事に無いですね。キリスト教のお膝元イタリアのことですから騒ぎになったのもわかります。

物語で、人としての良心みたいなものを表してるのは、父親とスタイナーとラストシーンの少女でしょうか。で、父親は乱痴気騒ぎのあと体調を崩し、スタイナーは自殺し、少女の言葉は波音にかき消されて聞こえないと。かくしてマルチェロはわずかに残っていた夢も完全になくして退廃の世界に埋没していくのした。

これは、当時のイタリア社会(というかローマ)の風刺ですか?それともフェリーニの個人的な嗜好ですか?どちらにしてもずくずくに熟しきった退廃感が、なんというか意外と心地よかったりします。こういう作品を観るとヨーロッパ映画を観た甲斐があるなぁ、と感じますね。

フェリーニの映画は、”カサノバ”が公開されたときに当時高校生だったか大学に入ったばかりかと思いますが、一人で観に行ってかなりショックを受けた記憶がありますね。それ以来”わけのわからない監督”という位置づけだったのですが、今見てみるとかなり抵抗無く受け入れている自分を発見しました。人生経験をつんだ賜物でしょうか(笑)根が怠惰なので波長が合うだけかもしれません。


評価は星よっつ★★★★☆


次は同じくフェリーニの”81/2”に向かいます。

甘い生活
B0009J8KAOフェデリコ・フェリーニ トゥリオ・ピネッリ ブルネッロ・ロンディ


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posted by FROST at 11:59| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | OLD:イタリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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